見出し画像

行政書士試験に 大学の講義出席が有効である理由~「共通的な到達目標の在り方」~

滝川沙希です。
今日はちょっと楽に聴けるお話です。その割には、タイトルは小難しいですねぇ。すみません。

大学の講義に出席する?

結論から言います。
大学の講義には出席した方が良いと思います。

皆さんの中には、試験勉強ばかりして、講義に出ないよ。その先生の過去問を先輩たちからゲットして単位とるよ!って考えてる方もいると思いますけど。

かつては

昔は、法学部の講義っていうのは、教えるほうも教わるほうも、出席自由と考えられていました(だそうです)。出席をとることも稀でした。

教えるほうは、自分の関心事項を中心に教えるだけで、教わるほうも法学部の場合、司法試験や国家試験の勉強のために自習する!という学生が多かったわけです。

ある大学では、教授が「おや、講義に来てるなんて、君たちは何をしているんだ?早く家に帰って勉強しなさい」といった逸話があるそうです。

遊んでばかりの学生も、もちろんいましたが、法学部は文系学部の中では比較的優秀な層が通うので、実社会に出れば何とかなる。そんな幻想がまかり通っていました(だそうです)。授業料を支払ってそれはないでしょって思います。

いまでは

皆さんのご両親の世代まではそういう雰囲気だったようですが、今や時代は変化しています。大学で出席をとることは普通ですし、教えるほうは事前にシラバスを書き、どんな知識を伝授するかを予め学生に告知しなければなりません。いい加減な講義をしようものなら、学生からの投書で教授会に情報がいってしまう・・・。これが実態です。

そうすると、教えるほうは、自分が教えたい、研究している事項よりも、標準的な事項を教えることになっていきます。法科大学院での話ですが、「共通的な到達目標の在り方」(以下、「コア・カリキュラム」といいます)というものが示されています。

○法科大学院協会ウェブサイト
「共通的な到達目標モデル(第二次案修正案)」について
http://www.lskyokai.jp/info_101019/

コア・カリキュラム

大学側は、このコア・カリキュラムを猛烈に意識しているはずです。ということは、学生の側からすると、受講するだけで、一通りの知識を伝授されるという建前になっているということです。

法学を勉強していて嫌になる理由の一つが消えますね!半期もすれば、一通り終わってしまいますし、定期試験という、勉強の強制的な動機付けも発生します。

皆さんは、学部生(になろうとしている)でしょうし、必ずしも法科大学院に進学するわけではないとは思いますが、一度は眺めておくとよいと思います。定期試験の前の出題予想、講義の前の予習にも使えるかもしれません。ちなみにコア・カリキュラムに書かれている内容をすべて習得しますと相当に自力が付きますので、地味にお勧めです。

行政書士試験合格を目指して勉強している皆さんあれば、受験勉強が受講を楽にしますし。逆に受講が受験勉強を楽にします。そうなれば、好循環になっていきます。

まとめ

大学の講義に出席し、法学の言葉の使い方に慣れてしまいましょう!
コア・カリキュアムも眺めてみましょう!

付記

大学の定期試験対策は、行政書士試験の記述式の対応にも役立ちます。無料で受けられる模試だと思って頑張りましょう!

できればサポートお願いします。法律学の勉強の苦痛から少しでも皆様が解放されるように活動しています! 新規六法の購入費用に充てていきます(笑)