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ネパールのダザイ

ダザイといえばもちろん太宰治を思い出すし、そこからちょっと暗い気持ちにもなるが(人間失格のせいだ)、きょうたまたま見かけたネパール料理屋の前の黒板にこう書いてあった。 

今日はネパールの一番大きいまつりダザイです

そしてその横にはなぜか足し算の筆算の問題が出されている。それについては謎だ。
ダザイ。
調べてみると、日本ではダサインという表記が一般的なようだ。音からしたらほぼ同じだろう。祭りが多く、普通の日より祝祭日のほうが多いといわれているネパールの中でも、このダサインは最大の祭りで、秋に10日間続く。学校は2週間休みになるそうだ。
善が悪に勝ったことを祝う日らしいが、親族で集まってご馳走を食べる、日本でいう正月のような休みのようだ。
そりゃ、日本で働くネパール人にとっても、休みたくなるだろうけど、ちゃんと働きつつ、母国の家族や友人にお祝いを届ける。店の前に貼られた黒板で、漢字まで駆使して。

素晴らしいな。横にある算数の問題はなんなんだろう。地域の小学生と毎日やりとりをしているのかな。そうだとしたら、なお素晴らしい。
ダザイおめでとうございます。

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