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鴫野考 多世代共生

娘と散歩。公園の裏には高齢者施設。公園に対して、施設のホールからフェンスにある扉を通じて開かれている。子どもの遊具、ベンチ、高齢者施設。鴫野のような古い密集地では当然お年寄りが多く、我が家のまわりは認知症だらけだ。だが、いっとき空き家ばかりになった裏路地には新しい三階建の戸建てが建ち、子育て世代が移り住んできた。ニュータウンとは異なり、新陳代謝も早いので、高齢化と子育て世代の流入が混在し、さながら多世代共生。とはいえ、なかなか日常的に混じる機会は乏しく、共に生きるとまではいかない。冒頭の公園のように、ほんの少しの工夫があれば、きっと共生への道も開かれるだろう。例えば、また別の公園には自治会館が併設されているが、公園に対して閉じていて、開かれているところも見たことがない。きっとお年寄りたちがそこで何かしらの活動をしているはずなのだが、目の前の公園で遊ぶ子どもたちとはたぶん無縁だ。もったいない。公園に開き、自治会館に備えられているであろう椅子やテーブルを公園で使ったり、自治会館で雨宿りしたり、それだけできっと共生に近づくのに。
夜、ドリフ大爆笑の30年前のコントで爆笑している5歳児を見て思った。多世代共生なんて、そんな難しいことじゃないはずだ。

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