『君たちはどう生きるか』
わたしにとって「物語」そのものの原初イメージはそれこそ森の中にたった一人迷い込んで、いろいろあって泥だらけになって笑顔で帰ってきて、みんなそこそこ無事にてんやわんやしている、悪いやつもなんかかわいくデフォルメされて友達になり、そのあと少しの静寂とともにその物語を振り返る、というまんま『千と千尋の神隠し』だったのだということに、今作のラストを見ていて気が付いた。わたしは明らかに新海誠のファンであるし、彼の『天気の子』を観た時「これぞ!自分の望んでいた物語!」と思ったのだが、そ