ソーシャルデトックスのすゝめ

中学生の頃に初めて携帯電話を持つや否やSNS中毒に陥った私は、SNSを開いて携帯を手に持っている状態で初めて"手がある"と言えるほど。

厳密には、大学受験で浪人していた1年間だけはTwitterで縮小アカウントを作成してニュースを見るくらいに留めていた時期もあったのだが、それ以外はほとんど毎日SNSを開いてる。

そんな私が、先月(2020年11月)は1ヶ月ほどソーシャルデトックスを試みた。
きっかけとしては、
・ダイエットで食事制限するために美味しそうな食べ物を目に入れたくない
・最近になって何を呟いても反応が生まれるし、その反応に迎合するようになってきたことに危機感を覚えつつあった
という2点が重なったこと。

実際には浪人していた頃と同様に縮小アカウントに移行しただけなので、完全にデトックス出来ていたわけではないのだが、入り浸りの人間としてはそれなりにソーシャルデトックスの効果を感じたので書き留めてみる。


①時間が生まれる
「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれないが、想定していた2〜3倍は時間が増えた気がする。
時折TLをざっと眺めたりツイートしたり、程度では大して時間を使ってない感じがするのだが、塵も積もれば...なのである。

30分とて大きな時間であって、
例えば1日の内、
・1分間何もしないことを30回繰り返す
・30分何もしない
であれば後者の方が苦痛を感じると思う。

苦痛を感じたわけではないのだが、ソーシャルデトックスを行うとSNSを前者のような使い方をしていたつもりが後者のような感覚を覚えた。
...人は思っているより"隙間時間"を有効に使えてないのでは?

②勉強や仕事の効率が上がる
記憶領域の内の一時置き場が空いた状態になるので、欲しい記憶へのアクセスが格段に早くなったように感じた。
TLを眺めるだけでも無駄な情報が大量に流れ込んでくるので、それだけでも一時的な記憶領域が汚される。ましてや、発信/やり取りがあれば尚更。
食べ物や飲み物でもそうだが、良いモノを摂ることを励行するより悪いモノを摂らないことを励行する方が諸々の恩恵は大きい。

③時間の軸が現在から未来へ
SNSをやっていることで承認欲求を満たせているかというと、そうでもないのだが、やっていない時に比べれば小さくとも満たせていた部分があったと気付いた。
そして満たせるタイミングはリアルタイム。
ソーシャルデトックスを行うとリアルタイムで承認欲求を満たす契機が減るので、比較的将来に向けた自己投資に意識が向きやすい。
①で時間が増えたと言うのも相まって、勉強量も増えたし読書量も増えた。ダラダラと動画見たりって言う時間も減ったのだ。

④大量の情報は知識/見識として備わらない
SNS中毒に陥っていることで、人の知見やモノの考え方にはゴマンと触れてきたが、実際その内記憶に残ってるのはどれだけか。
せいぜい数十程度で、その内有益なことに関して限ったら...。
読書等と異なり、情報量が少なくアクセス性が高いものは反芻することがほとんどないため記憶にも残りにくい。
SNSに浸って多くの情報に触れているから物知りになれるわけではない。(たまに論客気取りの人がいるが)


総括するとメリットばかりあるように感じるが、自己投資だけが人生じゃないし、ちょっとした楽しみは大事で必要無駄というのもあると思う。デトックスがストレスになるようなら推奨しない。
ただ、私のような中毒者が居たら、少しだけ試してみてほしい。その上で向き合い方を再考するのも良いのでは。

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