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7・猪木正文著の「数式を使わない物理学入門」


私の高校時代(今から40年以上前になるが)、愛読書が2冊あった。
その1冊が、猪木正文著の「数式を使わない物理学入門」(カッパブックス)である。
(もう1冊は、写真の「マリー・クワント自伝」)

高校時代の友人アテネのお父さんは物理の先生で、そのお父さんが薦める本で、アテネを通じて私にも伝わった。
アテネは その本のことも私に薦めたことも忘れていたが、私にとっては
よくぞ教えてくれたと感謝でいっぱいだ。
この本は その後の私の人生を豊かにしてくれ、
一生続く宇宙への興味を養ってくれた。

*銀河系の途方もない大きさや、その銀河系が信じられないほどの数存在している宇宙のさらに途方もない大きさ、

*宇宙が膨張し続けてること

*私たちの住む銀河系もまた2億年(!)かけて一回転しているということ

*浦島太郎の話は、光速に近い速さの宇宙船に乗って帰ってきたときには起こりうる(その宇宙船のなかでは時間が遅くなるらしい)という話

脳のまったく違った分野を刺激するような本だった。
この本のイラストが またいい。
真鍋博という人のユーモアあふれるイラストは 見ているだけで楽しくなる

宇宙学は 日々進歩し続けてるから、どんどん新しいことがわかってきていてますます興味をかき立てられる。
今は、素人にもわかりやすい解説書も多い。
しかし、私にとってのNO1は、やっぱり「数式を使わない物理学入門」だ。
それまで興味のなかった物理学に心開かせてくれた、
今でも大事な一冊なのだ。


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