暴走思春期~ 1・それは突然やってきた


 
息子のタタオは 中学に入ってすぐ 先輩からボンタン(不良がはくダボダボのズボン)なるものをもらってきた。
 
実は、タタオが小学6年で担任とトラブったとき 
私が杓子定規に「先生を悪く言っちゃいけないよ」と言ってたので
息子は本音が言えず傷ついた経験から、今後は子供の気持ちをちゃんと聞こうと決めていた。先生から「先生ことを悪く言わないでほしい」とPTAで言われたので 自分のアタマで考えもせず、安易に息子にそんなことを言っていたのだ。ひどい母親である、いったいどっちの味方だよって話だが。
で、融通のきかないダメ母から脱出! を決意していた。
 
それで、息子は「ボンタンをもらった」と嬉しそうに報告してきたのだった。
私は そんなに履きたいならと買い物に連れて行った。
妹を自転車の後ろにのせて 親付きで、何とも間抜けなボンタンデビューだった。
まっ、「そんなもの履かせるな」の夫の一言で、あえなく撃沈したが。
そのときは、なあ~~んも考えない私だったが(いつも、なあ~~んも考えない私ではあるが)今思うと、何で息子はボンタンをもらえたんだろう? 
先輩から見て、こいつは不良になりそうだと思われたんだろうか?
 
そして、始まる不良への道。
髪を茶色くする。
学校で先輩から生意気だと言われると(殴られると?)、帰って来てすぐ私に「黒染めを買ってきて」と言った。
髪を黒く染め直し、翌日平気な顔で登校する息子を見て(私だったら絶対学校行きたくないのに。まっ、私はそもそも茶髪になぞしないが)こいつは自分で解決できるんだ 。だったら好きにすれば と思った。
 
とにかく、私は子供の気持ち重視だったし、やってることがそれほど悪いとは思えなかった。いじめとかなら何としても止めるが、ケンカはしてもそういう陰湿なことはやっていなさそうだった。
ただ、この時期息子をよく見ていないと思って、息子の下校時間には必ず家に戻るようにした。よく友達も連れて来ていたし。


今のことはここ。
noteにアップ | ライラック通信 (ameblo.jp)


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