〔４〕STICKY　FINGERSを聴いていた夏

 
若いころは 暑い夏になると　ローリング・ストーンズのスティッキーフィンガースをよく聴いていた。
あのころはレコードで、音もCDより厚みがあってよかったし　レコードジャケットも大きくて存在感があった。
夏休みに田舎に帰るときは、緑色の木製のレコード入れ（誰かにもらった）にお気に入りのレコードを入れて持って帰ってた。レット・イット・ブリードだけは２枚持ってたので（実家と下宿に）持って帰らなくても済んだ。

スティキー・フィンガースは、ジッパー付きのレコードジャケットも話題を呼んだが、そんなことはどうでもいいくらい中身の音楽が素晴らしかった。ブラウンシュガー　ビッチなどハードロック系もいいが、ワイルドホースなど、スローなナンバーも心に沁みる。

発売された夏中聴いてたせいで、夏になると聴きたくなる。
そのころ付き合ってた夫ともよく聴いてたし、やっと手に入れたミシンでサンドレスを縫いながら聴いてたこともあった。あの音楽が流れてる夏の情景がいくつも浮かんでくる。