52・アフターマシな息子~学業編3~学歴ロンダリング~R・Stones Sittin' On A Fence
41才で突然、通信制大学を受けると言い出した息子。
夫は、大学の社会人講座に通ってるときに息子を誘って連れていくなどして 大学の雰囲気を味わわせてあげてたようだが、
私は、息子は仕事で忙しくて勉強する気などないだろうと思ってた。
それが、誰に勧められてもいないのに 突然 通信制大学を受けるという。しかも、受けるのは私たち夫婦の母校の大学だという。
私たちはそこで知り合って結婚したので、この大学に行かなければ息子は生まれていなかった。
息子は、仕事も家庭も落ち着いた今になって 何かに挑戦したいと思ったそうだ。そして、やってないのは勉強だけだと。
今はそこそこ自由になる金もあるのに 遊びに向かわず勉強に向かうとは、まったくもってよくわからない子だ。
息子「いや、もう遊びはもうやり尽くしたから」 なるほど。
もっと、びっくりしたのは、その大学に受かったことだ。
息子が大学に行くなど想像もしてなかったから、夫婦でびっくりしたが
もちろんうれしい。
まあ、卒業するのは大変らしいが 大学受験に挑戦して受かったと言う事実は自信になるだろう。
入試は、論文3つだったので、苦手の英語をどうするかが課題らしい。
「オレもお父さんと同じだよ。This is a pen から始めるよ」
息子の父親(夫)は、高校入試のとき中学の先生から 高校は無理だからと就職を勧められたという。
もちろん県立高校は落ちて、2次募集でもぐりこんだ私立高校で勉強に目覚め This is a penから辞書を引き引き勉強して 大学に行ったのだ。
大学の構内で中学の同級生に会い、「何であなたがここに?(あんなに勉強できなかったのに)」とびっくりされたこともあった。
タタオの弟分の従弟(高卒)も自営業でがんばってて、
いっしょに飲むといつも
「中卒なのにがんばってるよなあ」とタタオのことをからかってたらしい。(実際は、通信で高卒。じゃないと大学に行けない)
息子はこの間 この従弟と飲んでるとき
「中卒」とからかわれるのを待って、
「お前もこれで、オレに勝てるものがなくなったな」と
大学の学生証を見せた。
もしかして、タタオ、これがやりたくて大学受けたのかしら?
夫「これで卒業すりゃあ、あいつ 学歴ロンダリングできるな」
私は写真の八角形のレコードジャケットのアルバムで Sittin' On A Fenceを聴いて大好きになった。
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