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6・フランス料理 毎日食べれる? スタンダールの「赤と黒」

日本の有名な作家が スタンダールの「赤と黒」を絶賛していた。
そんなにいいなら読んでみようかと思い、夫に「うちに『赤と黒』の本があるか?」と聞いたら、すぐさま持ってきてくれた。
夫は自分の部屋に、私にとっては重苦しい本ばっかりやたら詰め込んでる。

「赤と黒は」、高校生のころ映画で見たが、恋人の女の人のヘアスタイル(耳のよこでふたつのおだんごをこしらえた)しか覚えていない。
読んでみると、心理劇といった感じで、なかなか読み応えがあった。
さすが、名作!

夫はスタンダールは「パルムの僧院」のほうがいいという。
しかし、こってりしたフランス料理のような本は、おいしいけど胃もたれがして、しばらくは読みたくない。
日本語でかかれた、やさしく、あっさりした和食のようなのしか読む気がしない。

夫が読む本は、私には消化不良おこしそうなものばかり。
それでなくても、夫の話聞くだけで、消化不良おこしそうな日々なのに。
あっさりした和食のような会話がしたいのに、
夫はフランス料理のようなこってりした話ばかりしたがる。
しかも、自分がしゃべるだけで、こっちの話なんて聞いちゃいない。
年取ったら、もっとお互いをいたわるような会話ができないもんかね。
疲れるよ。

しかし、娘から「永遠の中学生」と言われてる夫は、ニュースを見ては悪態をつき、いまだ反抗期の真っ最中。
マトモに相手してたらバカらしいと思いつつ、つい「そこは聞き捨てならぬ」とばかり反論すると ケンカにまで発展してしまう。
子育てが終わっても続く 疲れる毎日。

夫「じゃぁ、ドストエフスキーの『罪と罰』でも読むか?」
フランス料理のあとに、ロシア料理なんて、ホント、カンベンしてよ!


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