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49・アフターマシな息子~学業編①~R・Stones jumpin jack flash



k.m.joeさんのコメントの
【昔、迷惑をかけ続けた人間が、成長するとマシな人間になる事を「アフターマシ」と言います。】
ストーンズの名盤アフターマスに引っ掛けたこの言葉が息子にピッタリで笑ってしまう。
これで、アフターマシの息子を書くことにした。
使わせてくれたk.m.joeさんに感謝


*24才の高校生~このお金はお前に投資してやるよ

タタオは、普通高校辞めたあと、しばらくして
「通信の高校へ行きたい」と言ってきた。
父親は「わかった」とお金を出してくれた。
私(アナタ「今度はやめるな」の一言くらい言わなくていいの?)

さらに、通信も続かずやめたときも、文句ひとつ言わない。

24才になって
タタオ「もう一度、通信制の高校に行きたい。
今度は自分のお金で行く。
でも、今ないから 最初に収めるお金貸してほしい。毎月返すから」
夫「わかった」

私(タタオ、今度で通信2度目でしょ。ホントに続けられるの?)
夫は金は出すがそういう余計なことは一切言わない。


さらに、お金を返そうとするタタオに
「このお金はお前に投資してやるよ」
別に、うちはお金があり余ってるわけではなく、夫も倹約家だ。


というわけで、24才でまた通信制のNHK学園に入ったタタオ。
足りない単位を取れば、一年で卒業できるらしい。
娘いわく「お兄ちゃんなんて、うまいこと作文に書いて送りつけて合格通知なんてもらっちゃってサ」というように、
タタオは「父親が癌になり自分が家業を手伝わなければならなくなり高校も辞めたがまたやり直したい」というようなことをうまく書いたと思われる。ウソではないが、自分が学校サボって進級できなくなり辞めただけでもある。


私はいつも息子に

「タタオは実力があるから、学歴がなくてもだいじょうぶ!」

と言っていたのだが、

うちの子供たちは、母親の言うことを聞かない立派な子供なので、
”母親の言うことなどマトモに聞いてたら将来はない” と思ったのかもしれない(息子は正しい)


さて、タタオは通信制高校に合格して、ラジオの講座を聞き始めた。
自分がいない時は 私にカセット(古い!)に録音しておくように頼み
忘れっぽい母親を信用していないため 時間になると必ず 録音するようにと電話が入る。
月1回のスクーリングにもビシッと出かけて 今回はやる気が違う。
息子に声をかけると、「今、勉強中だから」と聞いたことのないセリフ。
あ~この子の口からこんな言葉が聞けるなんて! と夫婦で感激。
 

こうなると、おもしろくないのは妹のキキコである。
キキコ「私なんて親に頼まれもしないのに塾に行って勉強して 現役で大学に受かったのに ちっとも褒めてもらってない!
 お兄ちゃんなんてさんざん遊んで学校辞めちゃったのに、今ごろになってちょっと勉強しただけで 夫婦で喜んじゃってバカみたい。
あ~出来の悪い子ほどかわいいって言葉はうちのためにあるよーなもんだよね」

 
そのころ
タタオ「お父さん、二百円貸して」(こいつは普段オヤジと呼んでるくせに、金借りるときだけはお父さんである)
夫「お前、二百円なんて、中学生や高校生じゃないんだからサ
キキコ「だから、お兄ちゃんは高校生なんだって!」
と、キキコにつっこまれていたのだった。


R・Stones jumpin jack flash


まさか、50年後にもこれをライブで聴けるとは思ってもいなかった!








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