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39・お寺の掲示板

東京新聞に「お寺の掲示板」という記事がのっていた。
お坊さんが「お寺の掲示板の言葉大賞」という企画をやっているらしい。
その中で

  置かれた場所で 咲けないときは
  逃げてもいいよ 咲けるところへ


いうのが、人気があったらしい。

「置かれた場所で咲きなさい」という本が出たとき、夫は
「これじゃあ変化できないじゃぁないか。恵まれてる人の考えだよな。本当にひどい状況にいる人に、そこで我慢しろとも取れるし」と否定的だった。

なるほど、置かれた場所で頑張るのも一理あるかもしれないが、
自分で変化を求めて飛び出すのも大事だよなぁ 
そこまでの元気がない人にとっても、置かれた場所で咲けというのは落ち込む言葉だよなぁ と夫の意見に感心した。

そこでお寺の掲示板
さすがお坊さん いいこと言うなぁ。

置かれた場所で咲きなさいという言葉がもてはやされてた時期もあって、
夫婦で?と思っていたが(まあ、私は夫に影響されたのだが)
よかった、こういう意見も支持されて。

もうひとつ

「ボーッと生きてもいいんだよ」

という言葉にも反響が大きかったそうだ。
私も今まで無我夢中で生きてきたが、もう少し前にこの言葉を知っていたら、病気(めまい)で苦しむこともなかったかもしれない。
ただあの時代は頑張らないとダメみたいな風潮もあって、ボーッとしてることが悪いことのように思ってしまっていたのだ。
体の続く限り頑張らなくちゃぁと突っ走った結果、生身の体は悲鳴を上げ、7~8年近く、休まざるを得ないことになった。

お坊さんも言っていたが、ボーッとしててもボーッとしてなくても、仏さまのお慈悲は平等に注がれるのだ。
ボーッとすることも大切な時間なんだと、
私は 老化もあってしみじみと思うのだった。



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