アイデア

今週の、いちばん。第25回/アイデアは、「他人」がいるから磨かれる。

仕事で取材をすることはよくあるけれど、今回のように取材を受けるのは珍しい。
すでにフェイスブックにも書いたけど、昔から付き合いがあったライターさんにインタビューされた記事が、今週アップされたのだ。

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某キュレーションサイトにピックアップされたとかで、すでに1万4000PVにもなっていて、驚いている。

僕が飲み会の幹事を積極的にやるようになってから10年近くたつ。だから、それなりに考えていることはあった。
大げさに言えば、「飲み会」に一家言持っている状態とも言える。
けれど、今回取材を受けて、それだけでは(内容があるかどうかは別として)ここまで長文の記事にはならなかっただろうと思った。
やっぱり、インタビューをしてくれたライターさんの存在あってこそのものである。

ふだんモヤモヤと考えていることを、目の前の「他人(ライターさん)」に対して、わかりやすく伝えるには、どうしたらいいのか。
伝えたい「他人」がいるからこそ、僕のメッセージは、話す中でどんどん整理されていく。
ときには思ってもみないところからの質問もあれば、具体的に話すよう促されることもある。
頭はつねにフル回転だけど、その疲労は悪いものではない。

このnoteのように、定期的に文章を書いていると、アイデアやらメッセージは「自分」だけで生み出すもののように思いがちだ。
実際、今日の文章は僕が(少々二日酔いの)頭の中で考えたことを、テキストファイルにベタ打ちすることでできている。
けれど、自分の書いた文章を否定するようでなんだけど、それは全然磨かれてない、原石である。
アイデアを磨くのは、つねに「他人」だ。

今回の取材は、編集者という「他人」をナリワイにしたことを、悪くないと思った出来事の一つである。

今週の、いちばん「他人」の存在をありがたく感じた瞬間。それは、9月25日、会社のPCで自分のインタビュー記事を見た瞬間です。


*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)

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