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物はなくても、夢だけはある。/今週の、いちばん。49

今週3月31日に日本実業出版社を退社し、株式会社BOLBOPに勤めることになった。設立3年目のどベンチャーだ。
だから、物はない、と言えばない。
電話は社内に一台しかないし、文房具などの備品も常備されているわけではない。そもそも、自分専用の机も棚もない。パソコンもみな自分のものを使っている(なお、僕はお古のパソコンをちょうど買い換えようと思っていて、まだ新調できていないので、いろいろご迷惑をかけています…)。
老舗の出版社から移った自分からすれば、そのギャップは小さくはない。

けれど、それを補うくらいの、夢はある。
設立してすぐのベンチャーなんて、どこもそんなものだと思うけど、まだ小さくて、読めない部分が大きくて、日々変化し続ける会社で、自分が一歩一歩「足跡」をつけていくような喜びがある。

誤解してほしくないのだが、今でも出版は好きだし、それはそれで「夢」のある業界だと思う。
「編集」も好きだ。だから、この会社でも、自分に「エディター」という肩書きをつけた。
それでも、このまだ人にうまく説明もできないくらいのカオスな会社で、転職1年目でナニモノでもない自分が描く夢のほうが、より自由で、大きいストーリーをふくらませそうだから、この選択をした。

夢しかないと言えば大げさだけど、手探りしながら、たぶんほかの編集者が、まだそれほど歩んだことのない道を進んでいる。
そうそう、物はなくても、BOLBOPには素敵な仲間がいる。
今の僕にとって、大事なものは、実は結構、そろっているのだ。

今週のいちばん、「夢」を描きなおした瞬間。それは4月1日、BOLBOPに入社した瞬間です。

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