今週の、いちばん。第1回/彼女に彼ができた話、彼に彼女ができた話。
色々な人を集めて飲み会をやっていたりすると、そこにはこちらが意図しなかった出会いが生まれることがある。ようは、自分の会がきっかけで出会った人が付き合ったり、あるいはそのあと別れたりという類の話。
そういうとき、「僕に報告する」ことは、案外難しいらしい。僕自身は人の紹介で付き合ったことがないから完全には理解できないけど、照れくさかったり、関係が安定するまでは黙っておきたいという心境なのだろう。
そして、今週、そういう報告を1件受けた。野暮用に付き合ってもらった女友達と写真のパフェを食べているとき、彼女に彼ができたという話を打ち明けられた。そして、その彼とは、僕の飲み会で知り合った、僕の男友達だという。彼女に彼ができると同時に、彼にも彼女ができていた。
僕は、彼のことも、彼女のことも好きだ(両刀とかの意味じゃないよ)。2人とも長年ガッツリ友達だった、というわけではないけど、どちらもとてもいい人で、一緒にいると楽しくて、2人に彼/彼女がいないというのが不思議なくらいだと思っていたから。
こういうとき、報告されると、やっぱり嬉しい。もちろん2人がこれからどうなるかわからないし、その展開次第では、どちらかと疎遠になったりするのかもしれないけど。けれど、「僕が好きな人」が、「僕が好きな人」を好きになったことが嬉しい。こんないい人たちがうまくいかないわけがない、なんて勝手に思っている。
それにしても、出会いっていうのは、あみだくじみたいで、どこかに1本線を引いたり引かなかったりで、当たりになったり、外れになったりするんだろう。今回、「僕」という線は、とてもいいところに引けたんじゃないかしら。
今週の、いちばん嬉しかった瞬間。それは、4月10日、池袋のカフェで、彼女に彼のことを打ち明けられた瞬間だ。
*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)
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