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「それは狂気のように」 僕の歌唄い①

毎日 無数に生み出されてゆく
あの子の唄が 好きだった


けれど それは時に吐き出すように
自分の中の 何かを吐き出すように

血を吐きながら 生み出している
血を流しながら キーを叩いてる

そんな中にも 毒のような花が咲いていた
そんな中にも 血まみれの可愛さがあった

君にもらった あの唄は
あの頃の君 そのもので

いつも そこにいるんだ
僕の 歌唄い

* * *

SNS上に物凄い勢いで更新されている書き込みを見つけて僕の中に衝撃が走った
そして、今となっては青臭い文章を気を衒った言い回しで書き込んでいた自分の言葉が稚拙に思えたと同時にある種の嫉妬心が芽生えた。そして
「誰だこの子は?」
彼女の中に深く入り込んで中身を見てみたいという嫌らしい気持ちが湧き上がった

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