Effetto Mariposa FLOWERPOWER WAX - BICYCLE CHAIN LUBE

Effetto Mariposa FLOWERPOWER WAX - BICYCLE CHAIN LUBEを購入してきた。


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購入した経緯は以下


1,ufo drip以上に抵抗が少ないらしい


メーカー公称では、ufo dripよりも駆動抵抗が少ないらしい(メーカー公称なので話半分程度に捉えてる)


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引用:https://www.effettomariposa.eu/blogs/tech-news/flowerpower-wax-is-the-best-drip-chain-lubricant-confirmed-by-independent-tests


メーカー


2,国内で取り扱いがあり、入手性がいい


現在(2022年11月18日現在)、CeramicSpeedの国内代理店をしているダイテックではufo dripを国内に入れておらず、ufo dripの入手は海外通販で買うしかない状態になっており、急ぎで欲しい場合にすぐには届かない。


3,ワックス系チェーンルブなので、ドライブトレインの摩耗が少ない


オイルを使っていないからチェーンオイルと違って飛び散りがほぼなく、チェーンリングの刃先にオイルがつかないことから、刃先に走行中に塵や砂埃などが集まることもなく、刃先の摩耗を抑えることができる。


また、オイルの飛散はディスクブレーキ車ではブレーキの音鳴りの原因になるので、飛散が少ないというのは非常にメリットが大きい。実際のところは、ホイールのリムをパーツクリーナーを付けたウエスで拭くとチェーンオイルが拭き取れることからも、チェーンオイルはリムにも飛散しており、リムブレーキにおいてもブレーキ性能に影響している可能性は否定できないので、リムブレーキでも飛散が少ないことはメリットになると考えられる。


4,ワックス系ルブとしては比較的安い


ufo dripは180mL4500円程度なのに対して、FLOWERPOWER WAXは100mL2000円程度と試しやすい容量と金額だ。これまで使ったことないケミカルにいきなり4500円払うのは流石に高いなと感じる方が多いかもしれないが、2000円ならまだ試しやすい金額なのではないかと思う。


1mLあたりの単価もufo dripと比べて25%程度安いことから、回転性能や走行可能な距離が大差ないならジェネリックufo dripとして有用である可能性が高い。


 


 


【重量計測】


チェーンルブ類の密度を測定したことがないのでわからないが、1g/cm3だとしたら容器は15g程度?


なぜ車体に付けるパーツでもないのに測定するかと言うと、友人に使いかけを譲ることが稀にあるので残量の根拠とするため。


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【取り扱い】


1,初回導入時


チェーンを徹底的に洗浄(脱脂ということ?)して、ボトルをよく振り、1リンク1滴1周垂らして、2-3時間乾燥させる。その後、内部に浸透させるためにクランクを10回転くらい回す。


乾燥させたあと、もう1回、1リンク1滴1周垂らして、2-3時間乾燥させる。
チェーン表面を布で拭き取る。


 


2,追加で差すとき


走行音がうるさくなってきたら、乾いた布で綺麗にし、1リンク1滴1周で乾燥させて布で拭き取る。


3,寿命


HPに記載されていた寿命は以下の通り。


ドライコンディション/ロード:650km


ドライコンディション/オフロード:450km


ウエット?/泥:100km


 


 


【実際に使ってみた感想】


1,要求される乾燥時間が短いというメリット


必要な乾燥時間が短いのは短時間で施工できるのでメリットである。ufo dripの場合は8時間の乾燥時間が最低でも必要なので、初回導入時の1リンク1滴→乾燥のサイクルを2回行うと最短でも16時間必要で、大体、オフの日の前日にチェーンを切って1サイクル目を行って、翌朝2サイクル目を行うなどオフ日を使って実質1日かかる作業だった(作業と言っても大半は放置するだけだが)


決戦でもっとリッチに使いたい時は3サイクル行うので、マジで1日以上かかる。


 


2,初回走行時に出るカスが少なかった


ufo dripは施工直後に家の中でチェーンを回すと余分なカスがたくさん落ちてきて床が汚れて、走らせてもチェーンステーにたくさん粉がついたが、本製品はチェーンステーにつくカスの量が少なかった


 


3,チェーンを触ってみると割とベタベタ気味


これは、Twitterのお知り合いの方から指摘されて気にしてみた点なのだが、表面がベタベタ気味なので砂を拾いやすいらしい。(まだあんまり走れてないので、自分の使用環境での自分の評価は未定)砂を拾いやすいのが事実だとしたら、仮に駆動抵抗がufo dripよりも少なかったとしても洗浄の手間が増えることは歓迎できない。


 


4,走ってみての感想


①初回走行(50kmくらい走った)


ufo dripとそんなに変わらないなと感じた。ワックス系のケミカルは洗浄が難しそうなので、洗浄が不十分で内部にufo dripのワックスが残っている可能性も考えられるので、評価としてはもう少し保留するべきかもしれない。でも、今の所悪い印象はない。


②100kmくらい走行


普通に走れていて、ノイズが出たり、重くなるような感じもなく、良好な走行感。ufo dripとどっちが抵抗が軽いかは正直分からないし、勝手にufo drip施工済のチェーンに交換されたとしても分からないと思うので、「ジェネリックufo drip」としては十分だと思う。


③更に100kmくらい走り、施工から合計250km走行後


特に不満はない。ufo dripで走行距離忘れて400kmくらいぶっ続けで使ってしまったことがあり、そのときは明らかにケミカルが切れてる音がしたことがあったが、250kmの段階では特に切れてきたなという感覚はなかった。とりあえず、初回導入は十分に浸透していない可能性も考えて250kmで再塗布したので一旦耐久テストは終わり。コスト的にも300km持てば十分かなと思うので、わざわざオイル(ワックス)切れの音が出るまで無理に走り続ける必要もないと思う(チェーン痛むし)


④これまで使った他のケミカルと比べて


ufo dripと比べると、液体の色も違うし、きれいな状態のチェーンに施工したときの見た目は違うけど、走ってみた走行感や汚れの感じは大差ないかなという印象。


ufo dripに切り替える以前の推しオイルだったゴキソのチェーンオイルと比べると、ufo drip vs ゴキソではゴキソのオイルのほうが、手で回した感じも軽かったりと、ゴキソのオイルは気持ち悪いくらい回転が軽かったし、走ってる感じでもゴキソは軽い感じがしたので実はゴキソのオイルのほうが回転が軽い可能性はあるかもしれないが(手で回す非荷重時の抵抗と走行時の抵抗が一致するわけではないので、手で回した印象だけで語るのは賢くはないが)、ゴキソのオイルはワックス系ケミカルと比べると壊滅的に飛ぶのが早くて性能低下も激しいし、ドライブトレインが汚れるのも速くて清掃の手間が面倒くさかったので、自分的にはもうワックス系以外使いたくない。リムブレーキ車だった当時と比べて、ディスクブレーキに移行した今はオイルの飛散に対して当時よりも神経質なのでもうオイル系を使う気にはなれない。


長らくゴキソのオイルを使っていないので直接的な比較はできないが、ufo dripと同等と考えられる本製品もゴキソのオイルより回転は若干劣っている可能性はあるのかな?と思う。


⑤追記(2023年1月8日記載)


約1500km程度使ったと思うので追記を書こうかと思う。


1500km程度使って一番問題になったのは、ufo dripよりもプーリーに粘土(ワックスのカスや土埃や金属粉などが混じったものだろうが、簡潔にここでは粘土と呼ぼうと思う)が付きやすいことだ。プーリーが汚れやすく、清掃の手間がufo dripに比べてちょっと多いかな?と感じる。また、最近は最後に施工してから走行距離何キロ経ったから追加塗布しようとかあんまり考えずに使っている気がするが、このケミカルはあまり切れる感じがしないので耐久性が高いのかもしれない。


 


 


【総評】


ufo dripと対して変わらないと思うので、コスパと、1回で走行できる距離のもちの良さと、ワックス系ケミカルの飛散の少なさと、入手性の良さ、約2000円とそこまで高くないことを総合すると幅広いサイクリストにオススメできるケミカルだと思う。


自分は基本的にインドアトレーニングが嫌いなので、最近は全然zwiftしていないが、めちゃくちゃ飛散するゴキソのオイルは新規に施工したあとにローラー台で使ったら、マットやローラー台の周りをパーツクリーナーを吹いたウエスで清掃するレベルに周りを汚すし、例えば、Viprosからはローラー台にオススメのオイルとして飛散しづらく、水で洗える(水溶性の)オイルが出ているくらいなので、屋内で使用するときは特に飛散が少ないというのはメリットになる。オイルの飛散はないが、カスは出るので、施工後に未走行の状態でローラーで使ったりしてカスがたくさん出たときは掃除機で吸い取ったりはしているが、それでもオイルを飛び散らしてるよりは手間が少ない。


 


特に、オイル系のケミカルを適当に塗布してスプロケやチェーンリングを真っ黒にしている初心者の方はお店でチェーン全洗浄してもらって、ワックス系ケミカルを導入して、自宅ではチェーンを適当に拭いてワックス系ケミカルを使用する運用のほうが実は快適な可能性はあると思う。ドライブトレインが汚れづらいので、オイル系のケミカルよりも清掃はダンゼン簡単だ。


 

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