ツールボトルに入るギリギリの6mm

ディスクブレーキのロードバイクに移行して最初困ることの1つはスルーアクスルの取り扱いだろう。


物によるが、スルーアクスル自体バラで買うと2万円近くしたり、非常に高価なパーツであることと、フレームやフォークにねじ山が切られていることが多く、万が一にもそのネジ山を傷めたら大惨事になるということだ。


 


 


リムブレーキ時代はクイックリリースにレバーが付いていたので工具なしでホイールを着脱することができるのがリムブレーキの利点だったが、ロードバイクにもディスクブレーキ化の波が来てスルーアクスルが主流になり、軽量化の要求が高まり,レバーの飛び出しによる空力悪化が嫌がられてレバーすらなくなり、ディスクブレーキも安定期に入ってきた現在のロードバイクでは六角レンチで締めるタイプのスルーアクスルが主流となった。こういう表現をするとレバーなしのスルーアクスルが不便なように伝わってしまうが、これまでメカニックやユーザーのさじ加減で締められてたクイックリリースのレバーに比べて、スルーアクスルでは指定トルクもあるのでトルクレンチで締めて固定することによって客観性や再現性が高くなったし、ホイールを外すのが不便になったことでホイールが盗まれづらくなったかもしれない(まあ、ホイールドロは工具も持っていると思うのでそんなに意味はないだろうが)あとは、どの程度かはわからないが空力の向上や軽量化は嬉しい。


実際のところ、ライドにツールボトルなしで出ることなどまずないので、ツールボトルにスルーアクスルを着脱するための工具を持っていれば何ら問題はない。(あるいは、レバーを付けるか)


 


 


 


ロードバイクのホイールを出先で着脱する工具は主に3択だろう。


棒タイプのアーレンキーか、ビットタイプの携帯工具か、マルチツールだろう。


個人的には確実に作業できるアーレンキーが一番オススメだ。ツールボトルに必要なアーレンキーなんて2,3,4,5,6の5本があれば十分なので、細い棒を入れるだけなので実はマルチツールよりもコンパクトだったりする。


PB SWISSのビットタイプのマルチツールは持っていて、実際に持ち歩いているが、実際にスルーアクスルの着脱に使用してみるとビットがあんまり長くないので掛かりが若干浅めなのと、付属の5mmのアーレンキーにアダプターを付けて6mmのビットを装着するので、強度的にはしっかりしているとは思うが、柄が短いのでちょっと力がいるのと、ピナレロのスルーアクスルは着脱式レバー固定のために六角穴の中にゴムリングが付いていて、工具を抜くときにビットだけスルーアクスル側に残って、それを引っこ抜かないといけないのでちょっと面倒くさいことだ。


マルチツールはコンパクトで必要な殆どのミリ数をカバーしているので便利ではあるが、やはり大トルクをかけるときはやはり棒タイプのアーレンキーに劣る。


20221213-101550
20221213-101635
20221213-101700


 


ということで、話が回りくどくなってしまったが、今回のお話は持ち歩くのに最適な6mmのアーレンキーを探してみたというお話だ。


「え、普通に6mmのアーレンキーを買ってきて入れればええやん」って思うかもしれないが、ここは一旦冷静に話を聞いてほしい(たぶん、ここで見切り発車して買うと数百円無駄にすることになると思う)


一般的に売られてるこのようなタイプのアーレンキーは6mmの長さが約18cmくらいのものが多く、適当に買うとツールボトルに入らない長さのものが多いので長さをよく調べて買う必要がある。ちなみに、5mmまでは大抵標準サイズのものがツールボトルに収まる。


20221213-101550


なら、ショートタイプを買えば良いんだねって思うかもしれないが、ショートタイプは逆に結構短い。10cm程度の長さのものが多く、8-12Nmくらいが多いスルーアクスルにおいてはもうちょい長いほうが快適だ。


5mmのアーレンキーよりも大きいトルクを扱うし、ツールボトルに入れるときは所詮「細い棒」なので、ツールボトルに収まる範囲なら長くても短くてもそんなに変わらないので、どうせなら極力長いもののほうが使いやすいだろう。


 


そこで、自分がAmazonやヨドバシで片っ端から6mmのアーレンキーのページを開いて型番を検索したりして寸法を調べて見つけた中からちょうど良さげなものをご紹介しようと思う。


 


では、まず要求する条件(TOPEAKのツールボトルに入る)を整理しよう。


自分のツールボトルに収まる条件で決めたのは、


①全長165mm以内


②差し込み部が30mm以上(実際にスルーアクスルに挿してみると約20mm刺さったので、極力しっかりと穴にかかる工具が望ましい)


 


画像は上から、SK11の5mm(16.5cm程度。これがTOPEAKに収まってたのでこれを基準にした)、TONEの6mm(16cm)、PB SWISSの6mm(10.6cm)


Img_8710


自分が見つけた中で一番ギリギリの長さだったのはTONEのもので、実際に測定してみると約16cmだった。


ボールポイントは付いていないが、スルーアクスルをボールポイントで回す必要はないので特に問題はないと思う。


https://amzn.asia/d/i8ya4jK


20221213-102508


実際に入れてみた例。


TOPEAKのケージパック(標準サイズ。XLじゃない方)にピッタリの長さだった。Vittoriaのツールボトルにもぴったりな長さだった。


Img_8708
Img_8709


 


他にも165mm以内の6mmをいくつか探しておいたので、TONEの16cmのものでは若干長さが不安な人はこの辺を選ぶといいだろう。


Vessel 144*37


https://amzn.asia/d/9rZkvP3


トラスコ中山 137*32


https://www.yodobashi.com/product-detail/100000001003547139/


フジ矢 135*32


https://www.yodobashi.com/product-detail/100000001007495648/


 


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?