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大黒柱

ちょっと家の階段横の柱を見てて思いついた、タイトル。

大黒柱。

うちは木造建築だけど、どの柱もそんなに太くない。細い。だからどれが大黒柱かわからなかった。

そもそも大黒柱とは、家の中心にある屋根や梁(はり)を支える一番太い柱のことをいう。
古い日本家屋には大抵あるものだけど、最近の家にはあまり見られなくなったと思う。

親の実家の古い家にはそれらしい柱がある。

今では家もツーバイフォーとかブロック建築で、そもそも昔のように柱を立てたりしない。更にいえば、マンションだったりもする。鉄筋コンクリートだ。

また「一家の大黒柱」という言い方、稼ぎ頭の大抵は父親のこと、だけれども、共働きも増えたし、母子家庭も多いし、現代的価値観では、見聞きする機会じたいがほとんどなくなっているように感じる。

世間から大黒柱という単語を聞く機会がまったくないので、若い子は知らないかもしれないな、とふと思ったのだ。

まあ、世の中から必要とされなくなり消えた言葉、モノ、コトはたくさんあるので、その一つにすぎない。ただ、ちょっとさびしい気持ちにはなる。老害だろうか。

大黒柱には御札を貼る風習があると思う。毎年、新年に新しくするんだと思うけど、さだかではない。うちではやってないので。

似たようなものに、神棚がある家もある。やっぱりうちにはない。

だからなんか、そういう風習がある家にもちょっと憧れみたいなものもある。お水とかお酒とか供える母親は面倒くさがりそうだけど、少し神棚がほしいと思う。

おっと神棚ではなく大黒柱の話だった。とにかくそういう神道、伝統的なものは、なんかいいのだ。

若い人にも「大黒柱」という言葉、もし知らなかったらこの機会に覚えてほしい。もっとも、覚えたからといって何か役に立つことはあまりないけど、なんか風流だし、イイヨネ。

追記。note内を検索してみると、日に数件は大黒柱という言葉が使われていることがわかった。本物を見る機会はほとんどなくなったものの、慣用句としての用法は残ってて、ちょっと使われているようだ。どうやら言葉そのものはなくならないらしい。筆は入ってないけど、筆箱という言葉は残るのに似ている。ふむふむ。

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