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錦織圭とカレーニョ・ブスタの死闘の行方を分けたスポーツマンシップ


【錦織圭とカレーニョ・ブスタの死闘の行方を分けたスポーツマンシップ】

ご存知の通り錦織圭がカレーニョ・ブスタを2セットダウンから逆転し全豪テニス🎾のベスト8に進出しました。しかもフルセットの今大会から導入された10ポイントタイブレイクでは錦織圭は5-8とあと2ポイントでカレーニョ・ブスタに敗退まで追い詰められました。

しかし、そのポイントでカレーニョ・ブスタが疑問の残る判定チャレンジに「成功」して流れが変わりました。

あのタイブレイクあ5-8のブスタの抗議ですが、あのプレイは主審の言う通り、入っていても錦織圭は副審の「アウト」のコールより先にオープンコートに簡単に打っていてブスタはノーチャンス、アウトなら錦織圭のポイントでした。なので主審は「アウト」というしなくて良いミスコールをした副審の責任が大きくなり過ぎる事を懸念したんじゃないでしょうか?副審のミスコールが試合を左右してはならない、そういう想いかと感じました。
もしもやり直しで5-9になっていてその後ブスタが勝てば副審の責任は大きい。客観的に見て錦織圭のポイントにしかならないあのポイントが錦織圭に入っても6-8でブスタ有利は変わりませんので。

ブスタはあのアピールで、5-8で勝っている状況なのに自分の精神状態を乱してしまって且つ審判に対する怒りを表明してしまいました。(あの、大阪なおみの試合のセリーナのように。セリーナは負けていましたが)
もちろんブスタはあのポイントは自分のものではない事、抗議も本当はスポーツマンシップに悖る抗議だと深層心理では知っています。

自分に嘘をついている状態です。

そして観客は、スポーツマンシップが足りないブスタへのシンパシーを下げてしまった。
ブスタが、主張した「錦織圭はアウトコールの後に打った」というのも映像で見ると事実誤認であり、見苦しかった。

これも深層心理では「自分は誤った主張をしている」ことは理解している筈。
それはこの後のプレイに影響してしまった。
そして「こんな酷い判定があったから負けた」という言い訳の準備が開始されてしまった。

自分を信じて信じて素晴らしいプレイをして来たカレーニョ・ブスタ。
実に惜しい。

錦織圭は平常心を保ってプレイに集中しました。
この後のプレイからゆっくりとしたトップスピンやスライスを混ぜて、結果的にブスタの焦りを増幅させて、結果的に自滅に追い込んだのです。

その道筋と落とし穴や隙を作ったのはブスタ自身だったのです。

恐ろしいモノを見た気がします。

錦織圭はストロークのスピードを落として、敢えてブスタに考える時間を与えて、ゾーンに入っていたブスタを普通の優秀なプレイヤーに戻す事に成功したと思います。

ブスタは頭の中で反省と怒りが交錯していたはずです。

そして、錦織圭が7-8の時の長いラリーを取り、ブスタは尻餅をついて、その後、完全に仰向けに寝てしまいました。「ここまで粘ったのに取れないのかよ〜!」とコーチやファンや観客や自分に言い訳をしたと考えます。

あの瞬間に錦織圭の勝利はかなり近づいたと感じていました。

結果はご存知の通り、錦織圭の5-8からの5ポイント連取で10-8で勝利。

つまり、あの抗議後にブスタは1つもポイントを取れませんでしたね。

繰り返しになりますがカレーニョ・ブスタはゾーンから自分で「ここでポイントやり直しになれば、デカい!」と、打算で動いてしまい、審判も観客も自分さえも敵に回したと言えるかも知れません。
結局、ブスタはゾーンに入っていたのに、自分で平常心を乱してしまいましたね。
あと、2ポイントで勝てた、自分の得意のサービスも2つあったにも関わらずです。

カレーニョ・ブスタは試合後の恒例のネット越しの称え合いもせず、審判との握手もせず、かろうじてコート脇で錦織圭と簡単に握手して、立ち去ろうとしました。そこに観客からのブーイングが浴びせられました。カレーニョ・ブスタは吠え返して見せました。


錦織圭はオリンピックのモンフィス戦でもタイブレイク3-6のモンフィスのトリプルマッチポイントから5連続ポイントで逆転勝利してました。
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&cd=4&ved=2ahUKEwi__5WDpv_fAhUW9bwKHZNvAmYQwqsBMAN6BAgJEAU&url=https%3A%2F%2Fm.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DbjkkOshi0Ms&usg=AOvVaw3ayqAfUOM6ppXIR-Ut6s9F
今回の全豪カルロビッチ戦もタイブレイク6-7のピンチから4ポイント連取で逆転勝利!
https://hochi.news/amp/sports/ballsports/20190118-OHT1T50029.html

ファイナルセットの勝率は75%超えで歴代選手世界一の錦織圭ならではの試合でした‼️

ビヨン・ボルグが抗議ばかりしていた若い頃からは変わり、成長して、抗議を殆どしなくなり、強くなった、ウィンブルドン五連覇した事を思えば、カレーニョ・ブスタは、ジョン・マッケンローみたいに「抗議を芸する」ぐらいにならないともったいないかも知れませんね。

今回、「平常心」とか「心技体」とか「テニスは紳士のスポーツ」とか「スポーツマンシップ」とか、表面的に理解していた自分に気づきました😅

それらの言葉は道徳的な目標とかではなく(勿論、そういう文脈で使う方もいらっしゃるとは思うけど)
そうでないと、より良いプレイが出来ない、
そうでないと、より強い相手に勝てない、
そういう過去の人達の経験から来るアドバイスなんだとはっきりと感じました。😊

それをカレーニョ・ブスタが学んだら、鬼に金棒、になりますね♬

そんな事を考えた試合でした。
駄文長文、申し訳ありません。

Miracle #Nishikori ❣️#ベスト8 だ‼️ #ブスタ にファイナルセット タイブレーク5-8からミラクル大逆転勝利❣️マイケル チャンの涙は初めて見ました❣️ #全豪テニス #錦織圭

https://sportsnavi.ht.kyodo-d.jp/tennis/match/17078773/preview/


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