代書筆5 息子と娘~養子を迎える
妻との仲は円満だったが、ついに子供はできなかった。当時の考え方では「不孝に三つあり、跡継ぎ無きが最も大」だったので、妻は大変悩み、私に「他の方をもらってください」と言い続けていた。日本時代は重婚が認められており、多くの男性が複数の妻を持っていた*1。妻の兄も3人の奥さんがいた。だが「何事も無理に進めるな、無理にやるとさらに悩みが増える」というのが私の考えだった。それに、子供のことで私の父も何も言わなかったので、別の女性をもらう代わりに、(結婚して3年余り経った頃)養子を迎え