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2021古民家合宿 7日目 川と蜂


12時の昼食を食べ終わると、子ども達は川へ向かう準備をする。
昨日と今日は雨だったので、川欲求が高まっているが増水していた場合は入れない。が、子ども達は入れた場合を想定して水着とライフジャケットを装備するのである。
 少し滑りやすくなった斜面に気をつけながら川に到着すると、川はいつもよりも少し増水している程度だったので、さっそく飛び込むことになる。
8月は生き物の動きも活発で、蜂が巣を作りやすいので、みんなが川に飛び込むあたりを探してみると、新鮮で色鮮やかな蜂の巣を二つ発見した。サイズは握りこぶしよりもふた回りくらい小さくて小ぶりだが、知らないで水着姿で近づくと危ないので、取り除くことにする。
見たところ、アシナガバチではなさそうだが刺されたくない。川岸に流れ着いていた2メートル程度ある竹を生徒にとってもらい、岩陰から蜂の巣をたたき落とすことにした。
蜂が飛んできたと思ったら、何もかも投げ出して川に飛び込めば良いと思っていた。
 竹を持ち、足場を確保し、飛び込む位置を確認。蜂の巣に近づくと、兵隊蜂だろうか、巣の周りに5〜6匹の蜂が待機している。慎重に狙いを狙いを定めて竹を思いっきり振り下ろすと蜂の巣に直撃し、蜂達が飛び上がった。
 それと同時に川に飛び込みしばらく顔を出さなかったが、少し離れて水面から顔を出すと、竹と一緒に綺麗な黄色い蜂の巣が川から流れてきた。
 ひとまず河川敷に置いてみた。もしかしたら、夏の雨による増水や、ダムの放水によってあそこにあった蜂の巣は簡単に流されてしまうかもしれないのに、わざわざ危険を冒してまで取り除く必要はあったのかとも思った。子ども達は取り除かれた蜂の巣にひとまず安心して川飛び込みを再開した。
 
 川に入ると子ども達は皆元気になる。普段の生活の中で抑圧されているエネルギーを存分に解放できるからがろうか、それとも都会にはない圧倒的な自然のエキスを吸収するからだろうか。自然と触れ合って上手にエネルギーを循環できればと思う。

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