最近の記事

巣鴨収容所からサンシャインシティへ

翌週は雑司が谷に繰り出します。 JR大塚駅に集合し、都心唯一の都電であります、荒川線で雑司が谷を目指します。 列車好きには好感度の高い、レトロな型とも遭遇できたようです。  まずはじめに、雑司が谷霊園で著名人達の墓を見学します。  夏目漱石、ジョン万次郎、東條英機など、それぞれのお墓を巡ります。 墓石に夏目の文字が見えますね。 軍人、東條英機の墓 こちらはジョン万次郎(中濱万次郎)の墓です。 「夏目漱石は昔、千円札に描かれていたんだよ。」 「うん!知ってる!」 最近

    • 夏休み最終日

      「俺はテレビが見たいんだ!!!」 夜、テレビや動画などから切り離された状況に気づくと、不安感が押し寄せてくる。 暗闇が怖く、静けさに落ち着かないざわついた心境が忍び寄ってくる気がするのだ。 古民家には、テレビやパソコンがないので、夜に画面と向き合う習慣ある人にとっては落ち着かないかもしれない。 焚き火を見たり太鼓をたたくことも可能ではあるが、いづれにせよ心に余裕がなければ次の動作に移れない。 精神的な行き詰ま理を感じた少年は、家族の声を聞く為に携帯電話に手を伸ばすのである。

      • 奥多摩ガールズキャンプ。

        奥多摩ガールズキャンプは二泊三日のコースで開催された。 小学四年生、五年生、六年生と歳の近い4人が集まり古民家の屋根の下で共同生活をおくる。 女子だからといって特にスケジュールの変更は無く、5時の起床から学習、川遊び、焚き火を通じて、夜には解読会をおこなったりもする。 考えてみれば、今年の私は男子のみの合宿だけで無く、男女合同の合宿、女子合宿と様々な合宿を運営することができ、いろいろな状況の子供を観察することができた夏であった。 更に言えば、勉強合宿を始め、水上教室、焚き火合

        • ハンドサイン

          手を振ればSOS、手を頭に乗せればokサイン。 舟は漕ぐ方向と逆向きに傾く。 今回はダムの放水もあって水嵩が増し、難易度が上がっているので、慎重に自然と触れたい。 真剣な眼差しで漠然とした自然を見つめる。 水面の下の流れを想像するように、眼には映らない奥深い部分を観察して分析する。 これは、自然と向き合うときには必要な心構えだと私は思う。 直感を充電するような感覚だろうか、一度自然と人間とが対面すれば、大方直感的に通じる本能的な何かが人間には備わっている。それを脳が放つ電気信

          2021古民家合宿 11日目 余白

          学習を進められなかった中一の少年は、今折り紙に夢中になって、気がつけば机に向かって30分以上も折り紙を折り続けている。 机に長い時間向かっていられない。自分で学習に立ち向かえない。 そんな時、近くにデジタルデバイスがあれば、ひとは息抜きや休憩の度に手を伸ばす。 しかし、ここ奥多摩古民家ではデバイスは基本的に禁止なので、行き詰まった時にできる事が限られる。 庭に飛びだして薪割りや散歩をしても炎天下の中は長居できない。また、周囲の人間も作業をしているので暇を潰す相手も見つからない

          2021古民家合宿 10日目 鹿の話

          本日6時半。自宅前の山に三台の軽トラックが駆けつける。 トラックから降りてきたおじさん達はオレンジ色のベストを着ており、そのうち1人は鉄砲を持っていた。 「大きいから、鉄砲使うから。」 「あの、ここから見学させてください。」 「ここからなら大丈夫だよ。」 おじさん達は山に入っていき、罠にかかった鹿に近づいていく。私はみんなを呼びに一旦家に戻る。 「鹿がいるぞ。」 家の中からぞろぞろとみんなが出てきた。 おじさん達の向かっていく先にある杉の木の近くで大きな鹿がもがき回っている。

          2021古民家合宿 9日目 受動的

          机に向かい続けない。 Yは机に向かうも問題が解けずに椅子から離れて庭に出る。 庭にはまき遠野が置いてあり、気の向くままに薪を割る。気がつけば雨も上がり、炎天下の日差しが生暖かい空気をひたすら生み出している。  しばらくするとまた部屋の中に入ってくるが、机にまっすぐは帰れないので、他の生徒に話しかけて話しかけて話しかけてから席を目指す。  彼にとって机に向かい続けることのできない理由は無限にある。  昼食が気になる、暑い、隣の人のやっていることがきになる、話したいことを思い出す

          2021年古民家合宿 8日目 コンディション

          2021年奥多摩合宿第2クールが始まった。 体に疲労は残るものの、気だるさの抜けたようなクリアな意識も確かに存在する。 昨晩、1週間を乗り切った生徒の大半が帰り、新しく到着したメンバーと合流する。16人が6人になると、静けさと虫の声が心地よい古民家が残った。 台風が2つ近づいているらしく、生暖かくて大粒の雨が、ザーッと降ったかと思えば晴れの合間をセミの鳴き声が埋め尽くす。  都会の生活とは違い、デジタルデバイスの利用は少なく、インターネット環境も十分ではないので、必然的に学習

          2021古民家合宿 7日目 川と蜂

          12時の昼食を食べ終わると、子ども達は川へ向かう準備をする。 昨日と今日は雨だったので、川欲求が高まっているが増水していた場合は入れない。が、子ども達は入れた場合を想定して水着とライフジャケットを装備するのである。  少し滑りやすくなった斜面に気をつけながら川に到着すると、川はいつもよりも少し増水している程度だったので、さっそく飛び込むことになる。 8月は生き物の動きも活発で、蜂が巣を作りやすいので、みんなが川に飛び込むあたりを探してみると、新鮮で色鮮やかな蜂の巣を二つ発見し

          2021古民家合宿 6日目 夏休みの宿題

          小学生、中学生共に各々夏休みの宿題に打ち込んでいる。 私立に通う中学二年生は、各教科ごとの課題が大量にでいるので、見ているこちら側も気の毒になる。苦しみ、悶えながらも大量の課題に打ち込んでいた。 しかしながら、この学校の宿題が子ども達の学力向上のために課された課題なのかは怪しい。単純で退屈な問題の数々に、繰り返し書かされるドリルのような問題集、インターネットで調べればすぐにわかるような歴史の暗記に加え、夏休みの宿題をチェックするかのような夏休み明けテストが構えている。  むし

          2021古民家合宿 5日目 生活環境

          天気は晴れ。皆どことなく消耗しているが、着実に朝の集中を高めている。 この一週間で、合宿中に掴んだ集中を身に付け、都会の生活でもその意識を持続させることは難しい。 しかし、古民家の生活を経験した生徒は、古民家での生活という非日常的環境から都市生活環境を観察する事ができるようになる。  私達は自らが普段暮らしている生活環境に対して、意識的にも無意識的にも落ち着きを覚える。 しかし、生活環境の外側に出なければ、自らが普段活動している環境を全体視することは出来ない。たしかに、少な

          2021古民家合宿 4日目 火と水

          今朝、パンが大好きな少年はパンをゲットすることが出来なかったようだ。 「だから仕方なく、バナナを一切れだけ寂しく食べた。」と言っていた。 彼は、一人っ子なので、兄弟との食べ物の争奪戦などは普段の生活には無く、競争に慣れていない為、朝ごはんを食べ遅れるのだろうか。 栄養豊富な食べ物は競争に強い兄弟達が先にとっていってしまう。 朝は寒いんだよああ。と言っているから、朝は何か温かいものを口に入れた方が良いだろう。子ども達は学習をするためにこの古民家来ている。 奥多摩の古民家生活の中

          贈り物

          自宅に一つのダンボールが届く。 心当たりはなかったが、宛先を見るとそこに入っているものがおそらく夏野菜だという事が判明した。 実は先日、彼の働く農場の少し南側にある温泉に行ったのだが、何とも絶妙なタイミング。  箱を開けると、長野県から来たみずみずしい野菜が入っている。 都会のスーパーで並んでいる野菜とは、ひとまわり程大さが違い、手に取るとずっしりとした重みがある。ナス、玉ねぎ、インゲン、赤い色のオクラ、身がひしめき合って六角形がみえるトウモロコシ。  早速トウモロコシを茹で

          2021古民家合宿 3日目 睡眠と食

          昨日の考察を生かし、4:30に起床する。 4:00だとまだ暗すぎて活動しずらいが、4:30であれば既にあたりは薄暗く十分動ける。涼しく快適な活動時間をより長く確保する為に体が慣れるまでは眠さに絶える。 いくら20:30から睡眠時間を8時間確保しているからといって、身体が適応してくるまでは眠い。 が、それでも皆んな協力しながら体を起こし、布団と寝袋を片付け、朝食をとり、5:00までに机に向かう。 8時まで3時間、30分休憩して12時まで3時間半、計6.5時間の学習時間を確保する

          2021古民家合宿2日目  活動

          5時起床。 果物とパン、ヨーグルト。 「俺は朝ごはんはパンしか食わんかった 。パンの半分は俺が食べた。」と、言っている奴がいるが、野菜も食べて欲しい所だ。 5:30から12時まで5時間半の学習時間。夏の日差しが瓦屋根を温めるまで3時間といったところだろう。 時間帯的に涼しい気温と静かな蝉の鳴き声が心地よく、道路の交通量も少ないので古民家の良さを発揮できる時間帯だと思う。 
学習に限らず、子どもは自ら自己選択した活動であれば、それを達成しようと努力することができる。行き詰まっ

          2021古民家合宿 1日目 環境音

          本日より古民家合宿2021が開催された。 前日泊スタッフ3人で、快適な合宿生活を送る為の下準備は主に、 清掃を含むカビの処理を始め、布団を干したり、買い出しをして参加者が学習に向かうことのできる環境を整えることである。 その甲斐もあって、今日はスムーズに合宿を開催できた。 学習時間、都会生活から飛び出してきたゲーム中毒の少年が耳にイヤホンをしている。 少年「あ、これは虫の羽音とかを防ぐために付けてるんです。」 と言いながら、イヤホンが何処にもつながっていない事を見せつける様