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2021年古民家合宿 8日目 コンディション

2021年奥多摩合宿第2クールが始まった。
体に疲労は残るものの、気だるさの抜けたようなクリアな意識も確かに存在する。
昨晩、1週間を乗り切った生徒の大半が帰り、新しく到着したメンバーと合流する。16人が6人になると、静けさと虫の声が心地よい古民家が残った。
台風が2つ近づいているらしく、生暖かくて大粒の雨が、ザーッと降ったかと思えば晴れの合間をセミの鳴き声が埋め尽くす。
 都会の生活とは違い、デジタルデバイスの利用は少なく、インターネット環境も十分ではないので、必然的に学習へと戻る機会が増える。
 高校生が文学の素読を行ない、それを小学生が聞いている。中学生は聞き耳を立てながらも自分の好きな本読んでいる。
自習に疲れた生徒は、他の生徒の授業になんとなく聞き耳を立てているが、そのような環境も、むしろ適度な気分転換になっている。一人暮らしや、個室での生活では打ち勝つことの難しいあらゆる誘惑は、奥多摩の自然の中に溶けていき、人の織りなす共同生活の作り出す自然な時が流れている気がした。

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