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ダンバー数とコミュニティの関係

ダンバー数。
コミュニティを考えるために必要な要素であるダンバー数について、自分の理解を深めながらコミュニティとの関係性を考えていきたいと思う。

ここでは便宜上、友人を上限など限りがあるのような表現を用いているが、人間関係に上限は作っておらず、これからも多くの人と仲良くなっていきたいと思うし、今の関係値がある人もそれ以上に仲良くしていきたいと思っている。


ダンバー数とは

そもそもダンバー数とは、1990年代にイギリスの人類学者ロビン・ダンバー(Robin・Dunbar)によって「チームが機能する最大数は150人」と提唱した理論のことである。
この150という数字は、脳の大きさと関係があり、人間の限度は150人程度とされている。そのため脳の大きさが大きい生物であると、その数は相関関係を持つとされている。

さて、ダンバー氏によるダンバー数は、4つの階層があるとされている。
第0層が、困っているときにお金を貸してくれるような友人(5人程度)
第1層が、月に数回連絡を取り合うような友人(15人程度)
第2層が、年に数回連絡を取り合うような友人(50人程度)
第3層が、友人の最大上限数と言われるダンバー数(150人程度)である。

第0層に近づくほど関係性が近く深くなり、第3層に近づくほど関係性は遠く浅くなるとされている。人間関係に上限という限りをつけるような説明はしたくないが、ここでは便宜上、上限のような限りをつけた説明をする。

索引:https://kazeniwa.net/penguin/1087


ダンバー数と自分

次に、実際の自分の生活とダンバー数の関係性を考えていく。
今、私のLINEの友達数は83人。これが多いのか少ないのかは置いといて、現在のLINEアカウントを使用し始めてから8年余り。今まで友達に追加した人数はこれ以上いて、過半数以上の人は連絡を取る機会が少ないため非表示設定にしている。

また、Instagramのストーリーを投稿した際、閲覧数は平均したら150人程度。フォロワー数はおおよそ600人。もちろん時間帯や投稿内容によって増減はするがおおよそこの数を推移しているように思える。

上記2つを考えると、ダンバー数に当てはまっているように見える。LINEの友達は自分の力で人数の上限を設定できる仕組みであり、定期的に非表示設定への対応をやっている。そのため、私の中でのダンバー数が80人くらいなのではないかと仮定できる。だから、SNSの投稿で良いねがたくさんもらえなくて落ち込む必要はなく、その都度その都度ダンバー数を維持しながら無意識的に人間関係を築いているのではないか。


ダンバー数とコミュニティ

最後にダンバー数とコミュニティについて考えてみる。
ダンバー数を用いた仮説として、経営の分野でも組織(コミュニティ)の人数が150人を超えると構成員のモチベーションが下がるという説がある。それを踏まえてダンバー数とコミュニティの関係性を考える。

結論は、コミュニティとして目的が何か。が大事であると思う。
今後も生涯続くようなコミュニティを作るのであれば第2層に当てはまると思われるので、50人程度のコミュニティ。情報のインプットがメインで繋がりを重視しないコミュニティを作るのであれば、第3層より下の階層になると思われるので、150人以上のコミュニティを作っても問題ないと思われる。

もし自分がコミュニティに関わるのであれば、そのコミュニティの人たちとどのような関係性を作っていきたいかを考える必要があると思う。つまりコミュニティとしての目的の1つである。

このように考えると、今まで所属してきたコミュニティ(小学生や中学生のクラス、大学の授業、大手企業の同期の人数)はダンバー数との関係性があるように思う。

まず、私たちの時代の小学生や中学生のクラスの人数はMAXで40人であったはず。これはダンバー数で言うと、第2層である年に数回連絡を取る友人に当てはまり、小学生や中学生のクラスはそのような目的を持っていたのではないかとも考えることができる。同じクラスにいるのに年に数回連絡を取ると言う表現はいまいちだが、席替え等で年に数回仲良くなる時期があると考えることもできそうである。

次に、大学の授業と大手企業の同期の人数についての考察である。
大学の授業では、100人以上で授業を受けることがあり、大手企業の同期の人数は数百人を超えるところもあるらしい。それでは人間関係が希薄になってしまうのも無理なく、大学の授業や大手企業では、コミュニティについてはあまり考えていないのではないかとも思う。
ダンバー数に則ると、同期同士でグループワークをやって親睦を深めるよりも、より同じような目的を持った人を20人くらい集めるほうが、より前に進むのではないかとも思う。
また、大学では定員割れが激しいと聞く。100人以上の学生を迎え入れることは困難だが、コミュニティという面では、20人くらいの同級生のほうがより良い形になるのではないかと思う。

長くなってしまったが、コミュニティとしての目的が何か。を考えた上でコミュニティに関わることがより大事になってくるのではないだろうか。

最後に、何度も言わせてもらうが人間関係に上限は作っていないので、これからも多くの人と仲良くなっていきたいと思うし、今の関係値がある人もそれ以上に仲良くしていただけたらとても嬉しいです。


参考文献

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