20230131_肉の日麻雀大会_自戦記


 みなさんこんにちは!タキシードネコと申すものです。ネット麻雀上では「基本に忠実な猫」という名前で配信にもぐったりしています。
 
 前回牛さんの登録者9000人記念に即して放牧阻止戦術に関する記事を投稿しました。初めてのnote投稿だったのですが、想像していたよりも多くの人に記事を読んでいただき、たくさんの反響がありました。心から感謝しております。

 1/31(火)に牛さん主催の肉の日麻雀大会が開催されました。大会概要は以下の通りになります。大会概要は以下twitterを参照。


 自分も肉を獲得するため牛さんと同卓してトップラスを決めようと意気込んでいたところ、なんと一発目に同卓抽選をあてました!残念ながらトップはとることはできませんでしたが、牛さんを無事に出荷させることができ、大変満足のいく結果となりました。自分としては大変いい気分です!


牛さんと同卓!!

 今回は牛さんと同卓した時の牌譜検討についての記事を投稿したいと思います。今回はただの自戦記で、前回のような戦術記事ではありません。それだけだとつまらないかもしれないので、トップラスの作り方に関する自身の考えについて述べられたらと思います。

牌譜検討

前提


 トップラスを作るためには、牛さんから直撃を取り続けるのが理想ですが、それはやはり困難です。そのためトップラスの作り方として2通りの作戦を用意していました。
 
作戦1: 自分が序盤で大きく稼いでから、中終盤に牛さん以外に上がってもらう、あるいは点棒を自ら配る。
作戦2: 序盤で牛さん以外に稼いでもらって並びを作ってから、最後に自分が大きな手を作ってまくる。
 
 道中どういう展開になるかはわからないので、状況によって臨機応変に対応していく予定でした。また、途中でトップラスを作るのが厳しいと判断した場合は、単純な出荷狙いに切り替える予定でした。(ちなみに私は出荷を諦めることは基本しません。)

 今回は自分が起家だったので、まずは作戦1で進めていこうと思っていました。

東1局 降りる選択肢なし


基本的にこの局は誰の先制攻撃が来ても、降りるつもりはありません。


画像1:赤5pをチー

対面の2副露。ここで上家からの赤5pチー。シャンテン数は進まないが、スピード合わせと他家に圧をかける。


画像2:上家からのリーチ

上家からのリーチ。自身はマンガンのイーシャンテン。どうせ降りないからほとんど通りそうとはいえ、通ってない8pから切って、5pのくっつきも取りこぼさないようにしてもよかったが、一応自重して5p切り。


画像3:東1局の結果

ここで対面から上家に7700の放銃。ゼンツッパする予定だったが、うまくいかず。親番で稼ぐことができなかったため、ここから作戦2に移行。

東2局 絞り


画像4:牛さんのダブ東ポン

ここで牛さんからダブ東のポンの打3s。一方で自分の手はドラなしの3シャンテン。牛さんの速度はまだわからないが、少なくともダブ東相手に戦う気は起らない。


画像5: 9mトイツ落とし

そのため、1段目とはいえ9mという落としで絞り&降りを選択。絞りは一般的に自分の上りの可能性を減らすだけの損な選択だが、今回は本当に自分の上りを減らすことが損なのだろうか。トップラスの並びのためには牛さんのあがりは最悪。上家のあがりはうれしくはないが、高くなければそれほど悪くもない。対面の上りは自分の上りより嬉しいすらある。そのためこの局に関しては、自分が上がれなくなっても、牛さんの和了率を減らして、他二人の和了率を上げるのは得な選択だと思い、徹底的に絞る。


画像6: 対面の上り

結果対面の500-1000のツモ上がり。もう少し高いほうがよかったが、並びのためには最高に近い結果に。

東3局 条件確認とリーチ選択


画像7: 平和ドラ1の14pリーチ

 
ここで平和ドラ1の聴牌。リーチはするが、対面から見逃すかについて少考。3900の上りなら自分2着、牛さん3着で最終局を迎えるため牛さんとのマンガン直撃条件しかなくなる。裏1なら自分トップで最終局に行けるが、牛さんと対面の差が11400差になり、それもかなりきついため、対面からだけは見逃すつもりでリーチをかける。

画像8: 対面からの追っかけリーチ


画像9: 親マン一発放銃

親に追っかけられ、12000の放銃。一発裏裏で厳しい結果となったが、並びはできたので、あとは対面をまくればトップラスができるとポジティブに考え、気持ちを切り替える。

東3局1本場 打点と安全度


画像10: 親の2副露に打6m

条件のためにはマンガンツモ2回。対面の2副露、ドラも切られている。ここで打6mを選択。面子手でいってもあまり高くならない上に通って無い牌をある程度押さないといけない。そのため速度は犠牲にするが、安全に進めながらうまく七対子になったときだけ、勝負に行くイメージ。


画像11: 対面の中ツモ上がり

結果対面の中の1300オールツモ上がり。中途半端に面子手を進めていたら、中を打っていた可能性があったためここはうまくできた。しかしここでトップラスをほぼ諦め、出荷狙いに切り替える。

東3局2本場 勝負と意図把握

出荷狙いならやることがシンプルで自分が牛さんをまくるだけでいい。そのため2局で12500差をまくることを目指す。

画像12: 親リーに7mプッシュ


画像13: 2m切り追っかけリーチ

対面からのリーチに対して、7mと2m勝負して、追っかけリーチ。実はここが本日の最大のミス。一見3sしか現物がないから仕方なく勝負してもよさそうだが、3sのトイツ落としが入っているため2sもほぼ通る。親リー相手に2筋押す前提でかつ良形が確定していない(8p引きしか良形にならない)手牌なので、さすがに見合ってない。ここは反省。


画像14: 2人聴牌で流局

結果は2人聴牌。2mが見逃されてる….
ここで対面も牛さんをラスにしたいという意図があることを把握。

東3局3本場 ゼンツッパ


画像15: 対面のリーチ

対面の5巡目リーチ。前局のこともあり、この局はゼンツッパしていいと判断。ただし牛さんもそれは理解していて、ロンラグを読まれても困るので、一応安全な順番に切る。(この手牌は鳴く必要がないから鳴きなしを押していたが、牛さんに誤ったラグ情報を与えたいので、ここは鳴きなしを解除すべきだったのが小さな反省点。)


画像16: 追っかけリーチからの一発和了


画像17: 5200の上り

そして追っかけリーチをかけ、上家から一発ででて、リーチ一発裏1、供託と本場を含め10100の上り。最高の結果に!

東4局 条件確認


画像18: オーラスの点差確認

オーラスに突入して、めちゃくちゃ現実的な出荷条件に。第一打の前に10秒近く使い条件を整理する。
 
--------- 出荷条件 -----------
ツモ上がり: 300-500 から 1000-2000 それ以上はつもれない。
牛からの上り: なんでもOK
対面からの上り:1600以上。ただしマンガン以上は南入。
上家からの上り: 牛をラスにできないため、なにもあがれない。
------------------------------------


画像19: ペン3s聴牌

ここで、リーチのみのペン3s待ち聴牌。牛さんも仕掛けているため役ありや良形をもとめて外している余裕はない。そのためリーチはかけるが、難しいのは対面から裏1条件で上がるかどうか。牛さんはほぼゼンツッパしてくることが予想され、見逃す余裕はないと思いあがる予定。99%ないと思うが、3段目に入って以降で牛さんが手牌を壊していると確信した時だけ対面からも見逃す。上家からは当然見逃す。


画像20: 3s見逃し

コンマ1秒でも早くキャンセルボタンを押す。


画像21: 牛さんノーテン⁉


画像22: 出荷成功!!!!!

キターーーーーーーーーーー!!!!!
出荷だーーーーーーーーーー!!!!! 
やったーーーーーーーー!!
最後3s見逃しをして牛さんをラスに落としたので、自力で切り開いたような感じがしてめちゃくちゃ気持ちのいい出荷となりました。

今回うまくいったのは、25m見逃しに気づいて次局にゼンツッパしたことだと思います。何を当たり前なことと思うかもしれませんが、だれがどういう意図で見逃しを行ったかを確認することで自分の選択肢は確実に増えます。同じ目的を持った同士であることが理解できます。だから、流局して手牌が開けられたときは自分の点棒移動に関係なくても見逃しがあるかどうかを確認するようにしましょう。

最後に


 ここまでの長文を読んでくださった方、本当にありがとうございました!
牛さんと同卓は今回が5回目ですが、初めて出荷を成功させることができたのでその嬉しさをもう少しだけ語らせてください。

 初めて牛さんの配信に参加したのは昨年の6月。このときの自分の麻雀は1打1打の選択に没頭せず、テンプレ化、この選択が無難だろう、みたいに考え、麻雀の難しさや楽しさを少し忘れそうになっている時期でした。出荷型配信に参加して感じたことは、「超難しいっ!」です。だれかを4着に落とすことは非常に難しく、その局のテーマ、何が得で何が損か、などの思考を巡らせないとうまくいかないことを痛感しました。その1半荘で麻雀の難しさや条件戦の奥深さを感じ、さらには麻雀の面白さをより深く感じることができたと思います。ここから私は出荷型配信の魅力にひかれるようになりました。

 今回出荷を成功させ、この日私は、麻雀の楽しさ、面白さをもう1段深く知ることができたと思います。アマチュアは条件戦をやる機会はあまりないと思いますが、条件戦を知れば麻雀はきっと強くなります。何より楽しいです!

 こんな楽しい機会を提供している牛さんには心から感謝しています。そして、その活動を支えているリスナー、出荷業者の皆様にも感謝申し上げます。願わくば、もっと多くの人が牛さんの活動を知り、齋藤豪プロと戦ってみたい!倒してみたい!という人が増えてくれればうれしいです。
 
 かなりの長文になりましが、読んでくださった方ありがとうございました!

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