「ChatGPTの頭の中」を読みました (読書ログ#5)
7/23に紙の本で購入したいたChatGPT関係の入門書を読みました。
TL; DR
著者(ウルフラムさん)からも分かる通り Wolfram言語などを通じてGPTについて触れていく入門書です。Wolfram言語自体は詳しく知らなくても読むことはできます。
岡野原さんの本(岩波)と比較して、ニューラルネット学習などはわかりやすく書かれていると思います。一方で内容がGPT-2ベースの話も多いので、若干古く感じる内容な、現在のGPT-3.5やGPT-4とは異なる挙動もあるかもしれません。また応用的な話も少なめで、どちらかと言えば中身について少し深く触れるという感じの立ち位置です。
雑多な感想
新書なので当たり前ですが、サクサク読める本でした。 Wolfram言語は詳細を無視して読むと、わかりやすいです (一応補足の解説があります)。
内容は大きく2部構成です。
ChatGPTは何をしているのか、なぜ動くのか
Wolfram|Alpha - 計算知能の巨大な力をChatGPTに -
1部は、(数式を使わない) 一般的な軽めのニューラルネットワーク・学習の入門書としても良い感じだと思いました。これは岩波の岡野原さんの本より詳細度が高いです。図的な説明も多く、目で見てもわかりやすい入門解説だと思いました。
2部は、どちらかといえば計算知能 (Wolfram|Alpha関係) に関するエッセイみたいな感じでしょうか。特に真面目に読んでも読まなくてもいいかなという分量です。どちらかと言えば、岩波の岡野原さんの本の応用に関する章を読んでもいい気がします。相補的な関係ですね。
公式の note 記事もあるみたいなので、ご一読いただければと思います (特に回し者ではないです)。
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