【大人の流儀 伊集院 静 心に響く言葉】 第83回
大人の流儀
伊集院 静氏の『大人の流儀』から心に響く言葉をご紹介します。私は現在『大人の流儀』1~10巻を持っています。このうちの第1巻から心に響く言葉を毎回3件ずつご紹介していこうと考えています。全巻を同様に扱います。
時には、厳しい言葉で私たちを叱咤激励することがあります。反発する気持ちをぐっと堪え、なぜ伊集院氏はこのように言ったのだろうか、と考えてみてください。しばらく考えたあとで、腑に落ちることが多いと感じるはずです。
『大人の流儀3 別れる力』をご紹介します。
ご存知のように、伊集院氏は小説家ですが、『大人の流儀』のような辛口エッセーも書いています。
大人の流儀 伊集院 静 心に響く言葉 第83回
第3章 正義っぽいのを振りかざすな
「大人の男だけが座れる場所」から
伊集院 静の言葉 1 (246)
「大人の男だけが座れる場所」から
伊集院 静の言葉 2 (247)
「学者の常識と大人の良識は違う」から
伊集院 静の言葉 3 (248)
⭐出典元
『大人の流儀 3 別れる力』
2012年12月10日第1刷発行
講談社
表紙カバーに書かれている言葉です。
✒ 編集後記
『大人の流儀』は手元に1~10巻あります。今後も出版されることでしょう。出版されればまた入手します。
伊集院静氏は2020年1月にくも膜下出血で入院され大変心配されましたが、リハビリがうまくいき、その後退院し、執筆を再開しています。
伊集院氏は作家にして随筆家でもあるので、我々一般人とは異なり、物事を少し遠くから眺め、「物事の本質はここにあり」と見抜き、それに相応しい言葉を紡いでいます。
🔷「ひとかどのことを成して、長くきちんと生きてきて、初めて座ることができる場所が世の中にはあるのだ」
この言葉を知った時、私には「初めて座ることができる場所」はないと確信しました。
何一つ立派なことはしてきていません。ただ精一杯生きることに専念してきただけです。
ふと思い出したことがありました。
かれこれ30年くらい前の話です。
私は1991年4月29日に結婚しました。結婚後、妻(2015年8月8日死去)とドイツ料理店『カイテル』に訪店した時のことです。
オーナーシェフのカイテルさんと奥様(お主人はドイツ人で奥様は日本人)にお会いしました。お二人ともとても気さくな方々で、話しやすかったことを思い出します。カイテルさんは日本語が堪能でした。
ドイツの家庭料理を味わい、私たちは心の中までポカポカ温まった気持ちになりました。食後、私はご夫妻にお願いし、お二人の写真を記念に撮りました。
2度目の訪店時に、前回撮ったご夫妻の写真を額に入れてお渡ししました。ランチタイムに伺ったのですが、食後、カイテルさんから、ご夫妻がよく利用されていた料理店にディナーで招待されました。
驚きました。そこまでしていただくとは夢にも思いませんでした。感激しました。私たちは皆、楽しいひとときを過ごしたことは言うまでもありません。
時が経ち、私は転職したり、転居したり、妻を亡くしたためカイテルさんご夫妻になかなかお会いする機会がありませんでした。数十年が経過しました。
今日(2023年6月7日)、伊集院さんの言葉に誘発され、直接関係があるわけではありませんが、『カイテル』のことを思い出したのです。近況を知ろうと思い、Bing AIに質問してみました。
すると、『カイテル』は閉店していたことを知りました。2019年にオーナーシェフのカイテルさんが亡くなっていたからでした。
ただし、新たな情報を得ました。カイテルさんの息子さんがあとを継ぎ、同じ場所で『ワインカフェカイテル』を運営していることを知りました。
いつの日か、その店に行ってみたいと心の底から想っています。
『ワインカフェカイテル』の画像
🔶『大人の流儀3 別れる力』について『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』の中で言及しています。
夏目雅子さんのプロフィール
🔶伊集院静氏の言葉は、軽妙にして本質を見抜いたものです。随筆家としても小説家としても一流であることを示していると私は考えています。
<著者略歴 『大人の流儀』から>
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。
91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。
作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』などを手がけている。
⭐ 原典のご紹介
クリエイターのページ
五木寛之 名言集
稲盛和夫 名言集
回想録
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