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【ブラッドベリ1000日チャレンジ】#0015

■短編小説 年賀の客 /星新一 ジャッジ:○
年賀の挨拶のタイミングで、ある男が老夫婦の家に新年の挨拶に来ていた。
昨年、事業が立ちいかず、この老夫婦にお金を借りに来て、何とか事業を立て直した男だった。それまで、老夫婦はお金を貸したことがなかったが、なぜかこの男には貸してしまった。
今日、この男はなぜお金を貸してくれたのかを老夫婦に聞くと、昔話が始まり、自分が事業をやっていた時に、昔の友人が来て、お金を貸してほしいと何回か訪問したけど、貸さなかった。その時に、お前はお金を信じてるが、俺は生まれ代わりがいることを信じていると話していた。で、「その男が朝一にお金を借りにきたときに」って言って、さらに聞こうと思ったタイミングで、孫娘が来て、おじいちゃんの傍に座って、「おじいちゃん、お金ちょうだい」って言ってきた。そのタイミングで、「孫娘が誰にこんなおねだりを教えられたのか」って思ったらしい・・・。
え、そっちって思った。

■詩・俳句・短歌・歌詞 顔のない街の中で /中島みゆきジャッジ:〇
冒頭の「見知らぬ人の笑顔も、見知らぬ人の暮らしも 失われても泣かないだろう 見知らぬ人のことなら」で、ハッとさせれた。
同じ人間なのに、なぜ見知らぬ人というだけで無関心になってしまうのだろう・・・。
続く、「顔のない街の中で 顔のない国の中で 顔のない世界の中で」という言葉で、さらにハッとさせられる。
知らないと街も国も世界も無関心になってしまう。
ならば見知れという言葉に、そうだなって改めて思う。
見知らぬを、顔のない街などで表現することで、より人に対して冷たいイメージを付与するのはさすがだな~。

■論考 幸福について/森本哲郎ジャッジ:○
冒頭、「いいかい、ぼくらの住んでいるところより良い場所なんて、どこにもあるはずがないのだよ。」で始まる。
アンデルセンの童話などでも書かれているが、幸せは身近にあるのです。
何も遠くにあるものではない。自分の身の回りにあるのです。
それを見つけられない人は、どこか遠くに行っても見つからないものであると。たしかにな~。



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