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【ブラッドベリ1000日チャレンジ】#0033

■短編小説  なぞめいた女/星新一 
ジャッジ:○
今回も騙された。めちゃくちゃ面白い。
夕暮れの街を何か思い詰めた様子でさまよってい
た女性。
警官が声をかけるが、反応がおかしい。
家出をしたのか?と思って何度か声をかけると、記憶がないとのこと。
警官が警察署に連れて帰り手掛かりを探すが見つからず、嘱託医に診察してもらうも、理由が分からず、専門医に見せないといけないとのことで、翌朝まで待つことに。
翌朝、女性が急にこの番号なら覚えてますと言ったので、よく聞くと電話番号の可能性があり、電話をかけると演出家が出た。
そこで迎えに来てもらって、いろいろ聞くと、どうも昨日、少し
「今度、上演する 記憶を失った女 の主役のことですけど・・・」

■詩・俳句・短歌・歌詞  断崖/ 中島みゆきジャッジ:〇
「風は北向き 心の中じゃ 朝も夜中も いつだって吹雪
だけど 死ぬまで 春の服を着るよ
そうさ 寒いとみんな逃げてしまうものね、みんなそうさ」
このフレーズで生きる辛さと、虚勢を張りながら生きている人の弱さを表現している。

■論考 運命について / 森本哲郎ジャッジ:○
要するに、お前は逮捕された、
それだけのことなのだ。 フランツ カフカ

いろいろ考えさせる文章だが、面白いし、ハッとさせられることが多い文章だった。
特に、人生に何を期待できるかではなく、人生が私たちに何を期待しているのかを考えるべきではないかというのは、「要するに、私たちは生まれたと同時に、人生に逮捕される。」と表現は、的を得ているな~って思った。

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