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サブミッションレスリングvol.1 肩固め 青木真也

1.肩固めの極め方

もうこれだけで観る価値ありです。
相手との位置関係、クラッチの組み方、クラッチの位置、絞め方、全てが網羅されています。

何よりも驚いたのが、全く痛くないんです。

本来肩固めってフィジカルで無理矢理圧迫するイメージがあったのですが、青木選手の肩固めはとにかく「苦しい」です。落ちるやつです。

その苦しさの裏付けが1つ1つ細かく説明されています。

何よりも驚いたのが、クラッチの組み方の細かさ。
クラッチを組んだ時に、どの指にどの指を引っ掛けたら脇が閉まって、どうやったら開くのか。
それを1人での実演動作も加えて分かりやすく教えていただきました。

クラッチの組み方


そして最後に極める時に必要な位置取りは三角絞めを例えにとても分かりやすく納得でした。

とりあえずこの第1チャプターのみで肩固めが極まる構造を本当に細かく学べます。

2.ハーフガードからの肩固め

先ずハーフガードの抑え込みの仕組みから驚きです。
柔術だと道着を掴んで誤魔化せる部分って多いですよね。
しかし、青木選手は相手の身体のある部分と指の引っ掛けを使ってめちゃくちゃタイトにしています。

ハーフガードでしっかり抑え込めない人は必見です。

ハーフガードの抑え込みも必見


そこからセットアップに入るのですが、そこは第1チャプターのコンセプトと同じで位置関係やクラッチの組み方が大切です。

普通ハーフガードを抜いて逆サイドやマウントに行って極めるのですが、青木選手の肩固めはタイト過ぎてハーフガードのまま極まります。

その為の最後の1捻りがまたあるんです。

そして極められないように動くとハーフガードの組みを外してしまうのでどちらにしてもゲームオーバーです。

ハーフガーダ殺しの肩固め。

3.サイドポディションからの肩固め

最初のセットアップはやはり一貫して位置関係とクラッチの組み方が大切です。

そこから逆サイドに移行するのですがここで経由するのが、「ニーオンベリー」

柔術とは違うニーオンベリー


このニーオンベリーも柔術で教えてもらうものとはコンセプトが違います。

ニーオンベリーって割とルーズな抑え込みのイメージですが、青木選手のニーオンベリーは相手のある部分を抑えるので動けません。

というかほとんど膝は使ってないんですよね。
これは観てのお楽しみ。
色んな場面で応用が効きそうです。

4.マウントからの肩固め

先ずマウントコントロールってめちゃくちゃ難しくないですか?
せっかくマウント取ってもブリッジされるか足入れられてひっくり返される。

でも、青木選手の説明を聞くと柔術の人がなぜマウントが返されやすいのか理由が分かりました。

またどうやったらマウントで動けないのか?身体の構造を元に細かく学べます。

マウントコントロール


「マウントキープの方法」というチャプターでも良いくらいマウントにおいて大切なコンセプトをしっかり教えていただきました。

5.抑えながらのプレッシャーの掛け方

これは、必見です。
ただ抑え込むだけでなく、サブミッションに繋げるための抑えるコンセプトを学べます。

青木選手のテクニックに一貫していることですが、ポディションをただキープするのではなくサブミッションを取るためのポディションキープの仕掛けがたくさんあります。

苦しかったり、動けなかったり、痛かったり、サブミッションを渡した方が楽なのでは?と思うくらいのタイトさや仕掛けがあります。

技術は細部に宿る

サブミッションの極め方とセットで必ず覚えたいテクニックです。

6.点で極める肩固め

今までは、面で極める肩固めでしたが今回は点で極まる肩固めです。

面で極まる肩固めは三角絞めのような形でじわじわ極まる感じですが、この点で極まる肩固めは違ったロジックで極まるのが特徴です。

ハーフガードで多用されるとのことで確かにこれされたらハーフガーダーみんなやられるなって感じの肩固めでした。
僕自身もハーフガードの足抜きの際に使っていますがパスとの相性が抜群です。

面で極める肩固めと点で極める肩固めは相手の身体の状況で変えていくので両方覚えておくとサブミッション率はかなり上がると思います。

点なので一瞬で極まります

まとめ

「肩固め」のイメージが変わりました。
僕自身撮影の受け手をやらせていただいてから練習でもめちゃくちゃ極まるようになりました。

そしてクラスでも指導させていただいたのですが会員さんもしっかり極まると大好評でした。

そしてトップコントロールの方法まで学べるというかなりお得な内容となっております。

力は伝える。
その為に手の組みや体重の掛け方など様々なポイントも含まれています。

とにかく本編を観てお楽しみください!

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