乃木坂46 2017年 ~あの夏の僕たち~
はじめに
2017年の夏は「生まれてから初めて見た夢」と「逃げ水」が発売され、それらを中心に真夏の全国ツアーが開催されました。
この夏は、3期生が本格的に参加することもあり、そんな若い彼女たちが唄う青春の切ない恋愛曲と、大人になった僕が青春を振り返る切ない曲の両方が多かったように思います。そんな切ない2017年の夏曲を取り上げてみたいと思います。
思い出ファースト
3期生曲も名曲だらけですが、切なさでは全乃木坂曲の中でも上位に入る大好きな曲です。
ところが、歌詞自体は普通のことしか書かれていません。わがままな彼女に振り回される夏の恋の歌です。では、なぜ切なさを感じるのでしょうか? それは、僕は夏が終われば、この恋が終わってしまうことをわかっているからかもしれません。
君とここにいる奇跡 思い出ファースト
いつか振り向き 最高の夏だったと
この最後のフレーズが、最後だということを暗示しているように感じます。
ひと夏の長さより・・・
私にとっては真夏の全国ツアーに参加した自分に重なる楽曲ですが、こちらも切なさナンバー1とも言えます。「思い出ファースト」のその後とも受け取れますね。
一緒にいる その幸せが ずっと続くと思った
やがて季節は過ぎるものと 気づいていたのに
始まったら終わってしまう 当たり前の出来事も
できるだけ延ばしたかった
こちらの曲も、僕は何とかうまく恋を続けたかったけど、うまく行かないもどかしいものだったようです。
愛し合ったこの日々は 種の多いスイカみたいだった
そう思い通りに行かないのが 人生なのか
設定温度
この曲はアルバムリード曲ではないものの、3期生が入って全員参加という重要な楽曲です。この曲は先の2曲よりも少し大人な感じで、青春の切ない曲ではないですが、うまくいかない恋愛を描いています。
歌詞はエアコンの設定温度と掛け合わせることで、ふたりの恋愛の設定温度の違いとすれ違いを素晴らしく表現しています。その分、ストレートに表現されています。
僕だけどうして こんな苛立つのか
今も君のことを 愛してても
そんな気遣いは 無駄なことらしい
僕の Tシャツは汗でびしょ濡れだ
夏のせいじゃない
のちのアルバムリード曲「ありがちな恋愛」へと続くようにも感じる名曲ですね。
おわりに
乃木坂46の聖地、神宮でのライブは 2014、2015、2016、2018と円盤あるいは配信等で何とか映像化されています。できれば、あの熱い 2017も映像化されることを願ってやみません。
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