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アニメに次はない

ついに明日8月29日(土)、「あはれ!名作くん イベント’20」が開催される。
これで3年目の夏の名作くんイベント、今年はコロナで危ぶまれたが、あと数十時間何も起こらなければやれそうだ。

「今年のイベントはやめとこう」そう判断するタイミングはいくつもあった。


・都のガイドラインを守れば、会場キャパの半分しかお客さんは入れられないので、チケット代では元が取れない。
(大きい会場になればなるほど赤字が増えるから、少し小さめの会場にした)
・お客さんが入れられないから、物販の売上も望めない。
・もし出演者やスタッフに陽性者が出て、イベントがキャンセルになった時は多大なキャンセル料がかかる。(弊社持ちです)
・開催日までに国や都が「イベントNG」って方針を打ち出せば、当然開催出来ずにキャンセル料がかかる。(弊社持ちなんです)
・このご時世にイベントを開催すること自体に、世論は難色を示すかもしれない。
・万が一、イベントを通じて感染者などが出れば、作品の信用は地に落ちる。


そんなリスクだらけの中、実際に「やめよう」と口に出したこともある。

でもやることにした。

格好をつけてるわけでもなく、開き直ってるわけでもなく、そんなリスクを背負ってもやりたいと思ったからやることにした。
どうしてもやりたかった一番の理由は、「アニメに次はない」からだ。

幸せなことに「あはれ!名作くん」は放送5年目を迎えているが、6年目がある保証はどこにもない。
そもそも1クール(3か月)で終わるのが基本のテレビアニメで、現在175話まで作れているのは奇跡でしかない。
今年を逃して来年イベントやれるかどうかは見当もつかない。
(コロナだって来年収まってるかわかんないし、もっとひどい状況になってるかもだしね)
さらに言えば「名作くんの放送が続いてて」「メインキャスト6人が全員そろって」「花江夏樹さんも来れる」「夏休みの土曜日」は絶対に二度とない。

アニメに次はない。

とは言え、当然周りの協力がないとイベントはやれない。
こんな状況下でのイベント出演を、声優さんたち、声優さんたちの事務所も許可してくれた。
弊社プロデューサーやイベント会社の人たちも開催実現に尽力してくれた。
制作スタッフも毎週いいアニメを作ってくれている。

ファンの方たちもあたたかかった。
反対意見がゼロというわけではなかったが、楽しみにしてくださっている意見がほとんどだったように見受けられた。
チケットも先行発売でキャパの10倍近くの数の応募があった(キャストパワーが強いから)。

実際には700人にしか足を運んでいただくことはできないため、多くの方は落選してしまったと思うけど、みなさんぜひ有料配信でご覧ください。
なんと感染リスクはゼロ、移動も不要。配信用にカメラの数もそろえ、配信用のテロップの準備などもバッチリです。新グッズもネットショップで買えるようにしました。

重ねて言うが、「アニメに次はない」。
でも次がないアニメの「次」を作るのは、応援してくれるファンの方たちです。いつもありがとうございます。

名作くんイベント、配信で楽しんでいただけたら幸いです。

配信キービジュ


<追記>
イベント無事終了しました!予想以上の方が配信で見てくれて、キャストのみんなも楽しそうで、興行的にも内容的にも成功だったと思います。
本当にありがとうございました。
欲をかくようですが、今後とも「あはれ!名作くん」を応援いただけたら幸いです。

サポートってやつをされてみたいです