7.治療(心構え)

「通りゃんせ、通りゃんせ。」
残念ながら鬼には捕まってしまいましたが、何とか逃れる方法を模索していけたらと思います。

まだ癌の完治を当然の事と願っていました。
しかし、私は正面から癌という病に向き合うつもりは毛頭なく、また向き合っても勝てる相手ではないだろうと思います。
暫くでも付き合うには、変ですが、見て見ぬふりをして要点だけを抑えて他は忘れて過ごす。最終的には神様の恵みか奇跡的にしか病を乗り越えられないし、達観するにも自信がないようにも思います。
そして時々絶望的な言葉を浴びせられ、泣いて、喚いて、人にすがって、そんな暮らしになるかもしれません。

自分の為、家族の為、また最後は誰か人の為に成し遂げられることが一つでもあれば、それは私にとって幸せな人生だと思うようにしよう。
これから未知の治療が始まります。「頑張ってみよう。」それなりの効果が生まれるかもしれません。何でもチャンスがあればチャレンジしてみようと思います。闘病を人生のメインテーマにしない。傍らに置く。そのかわりに、思うようになることを頑張ろう。頑張ればそれなりに報われること、ある程度思うようになるかもしれない。
また何とか元気な時間を捻出して楽しみ、生き方、考え方も一部改めて何かを模索していければいいと思います。きっとそうしている間に人間の英知と医学の進歩、発展により新しい薬、新しい治療法と出会い、それによりまたさらに延命、奇跡となすことができるかもしれないと思うことにしました。

それがいつかは分からないのですが、少し長く生きる努力はしてみたいと思います。

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