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龍之介だったかもしれない

みっちです。今日はわたしの誕生日です。小5の頭脳と高2の精神を持ったまま肉体は48歳になってしまいました。
誕生日というのは親に感謝する日だと誰かが言っていました。だからというわけではないですが、父のことを書いてみようと思います。

父は生まれてくる子が男だと信じて疑わなかったのかなんだかわかりませんが、男の子の名前ばかり考えていたといいます。その中の最有力候補が「龍之介」だったということです。だいたい子の性別というのは受精したときに決まっている(ですよね?)はずなのでわたしが龍之介になることはなかったわけです。
それでも産院にかけつけてわたしと対面した父は感動で涙したといいます。そして「この子を産婆にする!」と思ったといいます。なんというか単純で純粋な人物なのです。
そして女の子の名前を全く考えていなかった父がどうしたかというと、知り合いのお寺の住職さんに名付けを依頼したのです。その住職さんがつけてくれた名前は、いかにも父が考えそうな名前で、父を知る人からは必ず「いい名前ね。お父さんがつけてくれたのね」という内容のことを言われていたものです。

わたしは結局助産師にはならなかったというかなれなかったし、父が望んだような娘にはなれなかったという自信があります。ありとあらゆる迷惑と心配をかけ続けて48年。感謝はしているけど謝罪はしません。

お父さんのことが大好きです。

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