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ナワリヌイ氏獄中死の真相を探れ

February 16, 2024

Transcription

In Russia, prison officials say jailed opposition leader Alexei Navalny has died at a prison camp in Siberia. Navalny was a pro-democracy activist and sharp critic of President Vladimir Putin.

European leaders express concern over the reported death of Navalny. NATO Secretary-General Jen Stoltenberg said he was “saddened and disturbed” by the report.

In Hong Kong, customs officials working with India uncover a 1.7 billion transnational criminal money exchange business based in India.

And Japan's government says the country unexpectedly entered a recession in late 2023 as spending slowed.

訳例

ロシアでは、刑務所当局によると、収監中の野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏がシベリアの収容所で死亡したとのことです。ナワリヌイ氏は民主化運動家で、プーチン大統領を痛烈に批判していました。

欧州首脳はナワリヌイ氏の死亡報道に懸念を表明しました。NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、この報道に「悲しみ、動揺している」と述べました。

香港では税関職員がインドと協力して、インドを拠点とする17億規模の国際的なマネーロンダリング事件を摘発しました。

そして日本政府は、2023年後半に消費が減速し、予想外に景気後退に入ったと発表しました。

勝手に探究

以前、収監されていたナワリヌイ氏を拙noteに取り上げました。

そこで、<裁判なしに敵対分子を抹殺しているとも噂されるロシアが、ナワリヌイ氏をここまで生かしているのはなぜなんでしょう。彼の言い分も(全てではないにしろ)メディアに載せています。

ロシアの法と正義を世界に示すためなのか、国内の反政府運動を抑えるためか。その両方か>と書きましたが、そのナワリヌイ氏が死んでしまいました。

ここまで生かしておいたことを考えれば、ロシアが今彼を殺すメリットがありません。ここはロシア当局の発表通り突然死が一番ありそうな原因ですが、その他の死因の可能性も探ってみましょう。

西側諸国は毒殺などの暗殺を理由に挙げています。しかし、遺体がどこにあるか分からないような現状は不可解ではあるものの、暗殺するほどの動機があるとは思えません。

むしろ、ここぞとばかりロシアを非難している西側の反応を見ると、今回のナワリヌイ氏の死亡は西側にとって好都合だとも感じます。ということは・・・

英米は自分たちの仕込んだ「反体制を訴える(民主化)運動家」を、時にはテロリスト呼ばわりして容赦なく切り捨てています。やられっぱなしのウクライナに対抗する窮余の策としてナワリヌイ氏の死をプーチン大統領への個人攻撃に利用することにしたとか。

まぁ英米は予想の斜め上を平気でやってくるのでこんなことも考えてしまいますが、さすがに考えすぎかな。

実はまだ生きている、という可能性も探ってみましょう。遺体の所在を明らかにしないでナワリヌイ氏死亡の報を出したのは、(プリゴジン氏と同様に)とにかくそこにはもういないことにしたかったからではないのか。ならば、生きているのに死んだことにした理由を考えてみましょう。

死ななきゃできないこと。

刑務所から出ることですね。確かに刑務所から出るには、刑期を全うするか死亡するしかありません。死亡しているのに遺体がない。そこだけ見ればコレが答えかも。

ただし、本人は毒殺未遂事件の後、相当な覚悟を持ってロシアへ帰っています。単に刑務所から逃れることは望んでいないはず。すると、協力者は彼の支持者とは別の組織だったりする?

いろいろ書いていたら分からなくなってきました。ここで改めてナワリヌイ氏の獄中死について、真相の推測をまとめてみます。

1.病死・事故死(突然死)
2.殺した
3.殺された
4.逃がした
5.逃げられた

ロシアの公式発表は1なのですが、遺体を見せられない(調べさせられない)のは2~5。やはり1と考えるのは不自然です。

ロシアはわざわざ今殺さない、と決めつけると2もナシ。ついでにあえて逃がすこともないので4もナシ。

5は、そもそも「北極のオオカミ」なんて呼ばれる極北ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所からの脱出は協力者がいたとしても難しい。「生きていた」という選択肢は魅力的ですが、やはり可能性は薄そう。

安全地帯に逃れたなら大々的に発表することもあるので期待はしますが、現時点ではとりあえず5もナシ。

結局残るのは3です。他殺を強く疑いながらも確たる証拠がつかめないために「突然死」と発表し、死因の究明を図っているのかもしれません。ナワリヌイ氏を殺す理由は、前述の通り、プーチン大統領への個人攻撃のため。この読みはいい線行っていますかねぇ。

いろいろ書いてみて、やっぱり、極寒の流刑地でのストレスに起因する突然死がもっともありそうです。それでも、その死が実は都合の悪いロシアが、他殺の線をあたり調査中といったところで、今回の結論とさせてもらいます。

以上、素人調査員によるデタラメ推理でした。お付き合いありがとうございました!

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