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押してダメなら引いてみろ。勝ちパターンは1つじゃない

February 23, 2023

Transcription

In China, rescuers search for 48 workers missing after a landslide at a surface mine in Inner Mongolia kills at least five.

The United States urges the United Nations General Assembly to vote for a peace resolution after nearly one year of war in Ukraine.

Israel's army releases video of an airstrike on Hamas targets in the Gaza Strip after a rocket attack on Israel as violence in the area rises.

And American first lady Jill Biden arrives in Namibia as part of an Africa trip to include Kenya.

訳例

中国では、地滑りにより少なくとも5人が死亡した内モンゴルの露天掘り鉱山で、救助隊が行方不明の48人の労働者を捜索しています。

ウクライナでの戦争から1年、アメリカは国連総会で平和を求める決議案を採決するよう求めました。

イスラエル軍は、ガザ地区で緊張が高まる中、イスラエルに対するロケット弾攻撃の報復として、ハマスの「容疑者」を目掛けて空爆した映像を公開しました。

そして、ジル・バイデン米国大統領夫人は、ケニアなどのアフリカ旅行の一環で、ナミビアに到着しました。

勝手に探究

アメリカのファーストレディー、ジル・バイデン氏の記事を見てみると、「ジル・バイデン博士」との記述がありました。

博士?

呼んだ?

彼女は教育学の博士で、現在でもノーザンバージニア・コミュニティカレッジで、ライティングの教授を務めているようです。下の動画はバイデン大統領就任前のものですが、分かりやすい英語と日本語字幕でジル・バイデン氏が紹介されています。

改めてお二人の経歴を見ると、なかなかの経験をされていて、もうなっているのかもしれませんが、ドラマや小説になりそうな人生を送ってられます。

見ている分なら興味深い「人生山あり谷あり」を地で行くノンフィクションなのですが、自分事となるとそうした困難を乗り越えられる人ばかりではありません。いろいろ言われますが、そこはさすが大統領ですね。

「人の命に軽重はない」といいます。

きれいごとを言うつもりはありませんが、誰にとっても最重要なのは自分の家族であり、友人の命です。その意味では、どこかの誰かの命だけが重かったり軽かったりなんかしません。やっぱり命は一番大切なんです。

それをよく知るバイデン大統領には、これ以上誰の家族も失わなくて済む手段の提案と実行を期待します。

そのためには、国連総会で自分たちの(ロシア軍の即時撤退とウクライナでの永続的な平和などを求める)決議案を通すというより、長期化が予想される戦闘を実際に止められる手段をこそ提案すべきだと思うのですが、どうなんでしょう。国連決議の多数をもってこの戦争は終わりに向かうと考えているのでしょうか。

日本では「攻めてきたロシアがウクライナから手を引けば終わる戦いであり、ロシアに勝たせてはいけない」という論調が主流です。しかし、それがもう1年続いています(2014年のクリミア併合から始まっているすれば9年です)。

双方に日々犠牲者を出し続けている現状を変えるには「押してダメなら引いてみろ」という話です。ここで退いても、対ロ関係を「米ソ冷戦時代」に戻せばロシアが貧しくなるだけで、最終的な勝者は西側だということになるでしょう。東西の経済力格差が明らかになれば、向こうから折れてくることもあるでしょうし、ウクライナの土地を戻すことを条件に国際社会に迎え入れことも可能です。

そして、武力による侵攻が何をもたらすのか、正義の有無に関わらず、世界に知らしめておけばいいのです。

今回の国連決議案では、193カ国中、143カ国が賛成票を投じています。賛同する国々と協力して経済活動、技術開発、国際交流を行えば、様子見をした国はもちろん今回反対を表明した7カ国も徐々に減っていくかもしれません。これは穏当かつ現実的な話でしょう!

逆に言えば、そうとでも考えないと、それこそこのまま第3次世界大戦になってしまいかねません(それを狙ってるって?やめて~)。ロシアには自給できるだけのエネルギーと食料があり、また、地球をいくつも破壊できるだけの核兵器を持っています。かつての日本のようにはいきませんよ。

日本では「ロシアを倒すべし」という勇ましい論調が支持されるのも分かりますが、倒すまで戦ったとして、それまでにどれだけの犠牲が出るか考えているのか疑ってしまいます。

世界の命運を握るのは結局、良くも悪くもアメリカです。そのトップを今務めるのがバイデン氏であったことを幸運であったと言えることを期待します。

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