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文明人の知恵の使いどころ

February 15, 2023

Transcription

Ukraine protests the arrival of a Russian warship in Cape Town that will carry out joint military exercises with South Africa and China.

U.S. officials arrest four men in connection with the July 2021 killing of Haitian President Jovenel Moise.

Rebels in Indonesia's Papua province release images of a New Zealand pilot, Philip Mehrtens, who was kidnapped last week. The captors are refusing to release him until Papua receives independence.

And United Nations Secretary-General Antonio Guterres warns rising sea levels could be a "death sentence" for some poor, low-lying nations.

訳例

ウクライナは、南アフリカおよび中国との合同軍事演習のためにケープタウン到着したロシア軍艦に抗議しました。

米当局が2021年7月のハイチ大統領ジョベネル・モイーズ氏殺害事件に関連して4人の男を逮捕しました。

インドネシアのパプア州の反乱軍は、先週拉致されたニュージーランドのパイロット、フィリップ・メアテンス氏の画像を公開しました。実行犯らはパプア州が独立するまでメアテンス氏の解放を拒否しています。

また、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、海面上昇により一部の貧しい低地国家に「死の宣告」が下される可能性があると警告しました。

勝手に探究

パプアの分離主義勢力?聞いたことあったかな?今日はこれを調べてみましょう。

Wikipediaを100字でムリヤリ要約するとこんな感じ?

「植民地時代、インドネシアで大多数を占めるマレー人たちに国家意識の高まりがあった。第二次大戦後独立を勝ち取ったインドネシアが、帰属意識のないパプア人の住む西パプアを併合したため終わらない内戦が始まった。」

パプアの人たちが荒っぽい手段に出ているのでアフリカや中東の反政府軍と同じようなものだと思ってしまいますが、彼らの要求はちょっと違います。

<1963年12月に自由パプア運動は分離主義者によって設立され、公式声明で「我々はテロリストじゃない!現代の生活はいらない!我々はいかなる開発も拒否する、宗教組織も医療組織も行政組織もほっといてくれ!」>

強制される近代化に反対し自分たちの生き方を守りたい。それが叶わないから反抗する。

とても純粋な動機で、多様性を認めるというなら尊重すべきスタンスと言えます。実際、インドネシア政府は西パプアの部族との接触を禁止しているようです。

問題は、インドネシア政府がどこまでを不可侵としているかですね。特定の山岳地帯にマスコミや人権団体が入るのを禁止しているだけで、政府関係者はスルーだったり、すこしずつ「彼らの土地」を浸食するような入り方をしているのかも。

今回のような事件が起きているという事実がパプア人の答えだと思うのですが・・・。インドネシア政府も放っておけばいいのに、そうできない理由でもあるのでしょうか?

ちょっと気になるのは西パプア民族解放軍の様子です。

外界と接触していないはずの部族が手にする武器にご注目ください。手製の弓矢だけでなく、自動小銃があります。というかシャツに短パン、長靴って・・・。しっかり文明を受け入れていますよね・・・?

外界と接触していないはずの部族というならこんな感じだと思うのですが・・・

一体誰が武器を提供しているのでしょう?西パプアの独立を後押しする勢力がいるとか?彼らは何を狙っている?そう考えると独立を主張するパプア人を反乱軍扱いするのも仕方ないのかもしれません。

インドネシア政府はこの問題にうまく対処していないことは明らかです。ならば、国連などの国際機関を通じて彼らを希望通り「孤立」させればいいんじゃないでしょうか。援助を求めてきたり、テリトリーの外でこちら側のルールを破ったりするようなことがあったら、そこから話し合いするのが良さそうです。

あ、ニュージーランド人のパイロットを忘れていました!

彼らが求める「独立」を許すのは難しそうなので、先ほどの「孤立」を認めましょうか。彼らが出てこないことを条件に彼らの土地に立ち入らないと約束すればなんとかパイロットは救えるかな。

ついでに、「下手なことをするとニュージーランドやオーストラリア軍がやってきて皆殺しに遭うから、要求を呑んでおこうよ」くらいに言っておけばいいんじゃないでしょうか。

とにかく、これからはいかに戦わずに済ませるか文明を持った私たちがその知恵を使うのはこういうところでしょう。インドネシア政府の善処を期待します!

参考にしたページ


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