2021年以降の超過死亡増加の主要因は「医療ひっ迫」「新頃関連死」か??

※文中の【グラフ①】【グラフ②】【グラフ③】は、下記ページを参照。
 https://note.com/taketakeo2008/n/n88d48bcc8c4b


 2021年以降の超過死亡数の増加の主な要因が「新頃💉」だとする見解(※)に対して、主な要因は「医療ひっ迫」「新頃関連死」だという意見があるが、下記のとおり、そう考えるのはかなり無理があると思われる。

(※)https://note.com/taketakeo2008/n/n3f3b8bdc886f

 NHKが公開している週次統計によると、2021年の1月/5月/8月/9月と2022年の2月/8月に、全国のコロナ病床使用率が50%を超過する週が2週以上あり、いわゆる「医療逼迫」が発生していた。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/hospital/

 しかし、2021年の6月と7月の超過死亡数(新頃死を除く、以下同じ)は、病床使用率が10〜30%台で「医療逼迫」していなかったにも関わらず、医療逼迫月である8月の超過死亡数を上回っていた。また、2021年7月と2022年10月は、医療逼迫が発生しておらず病床使用率が前月から大きく下がっているにも関わらず、超過死亡数は前月よりも増加している。さらに、2022年11月は医療逼迫していないが、超過死亡数が医療逼迫月の8月よりも多い。12月は、医療逼迫が発生しているものの、すべての週で新型コロナ病床使用率50%超となっていた8月に比べれば逼迫度合いは低い。にも関わらず、超過死亡数(17,845名)が8月の2倍近くとなっている。【グラフ①】【グラフ②】

 超過死亡数の増加の主要因が「医療ひっ迫」であるなら、上記のような変動はしないはずである。

 また、超過死亡数増加の主要因が「新頃関連死」であるならば、超過死亡数の変動は新頃死者数の変動と概ね一致するはずだ。しかし、【グラフ③】を見る限り実態はそうなっていない。

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