【004】この世界的な騒動は、このままだと日本だけ長引く

これは夏と10月のインスタライブでもお話ししていたことだが、日本だけが過剰な規制を敷いているという事実。欧米の被害と比較すると良く分かるが、私が住んでいるスペインやヨーロッパ主要国よりも圧倒的に被害が少ない(重症者も死者数も1/10以下)中で、ヨーロッパよりも厳しい規制を続けた結果、経済がどんどん疲弊して取り返しがつかないところまで落ち込む、ことに対する懸念。ヨーロッパはもうこれ以上、入国規制を強化すると観光業が2021年で没落してしまう、経済を回すしかない!と言うことで夏を前に舵を一気に切った。イギリスはノーガード戦法。実際に、陽性者(無症状病原体保有者が含まれる。)数が一気に増え簡単にピークアウトしなくなってしまってもその規制をきつくしなかった。経済を回すことを優先させた。陽性者に対しての死者数はそこまで多く増えなかった上に、医療機関はどこも2020年の上半期のように逼迫しなかったのでそのままの路線が取られた。

一方、緊急事態宣言をずっと延長し続けた日本

観光業、飲食店の方々の多くが苦労されたと思うが、小さなお店に至っては助成金が出ている間はオープンするより実入りは良いと話している人も少なくなかった。あのいつまで続くか分からない、科学的なデータ分析に裏付けされているとは言いにくい状況下での延長&延長を我慢・疲弊した人たちにとっては、また緊急事態宣言が発動されることが悪夢に違いない。

しかし、ウイルスは生き残るために常に変異し続け、感染力を高める一方で弱毒化していく

アメリカはアフリカからの入国規制を撤廃した

一方、日本はやっと先ほど緩くなったが昨日まで「同じ飛行機に乗っている人が一人でも陽性になれば濃厚接触者」として扱い14日間の強制隔離を各自治体に強制していた。陽性者に症状がなくてもだ。知り合いから聞いたのは12月18日に着いた人は、同じ飛行機に一人陽性者が出たので元旦まで強制隔離を言い渡されたそうだ。先ほど全員ではなく、前後二列のみになったようだが・・・

スペインは強制隔離を強いたことが一度もない!

先日の記事でも書いたが、オーストラリアとNZは最初から鎖国政策一点張りで進めている。それができるのも自給自足率が300%・200%と圧倒的だからだと綴ったのだが、日本はファクターXも含めて欧米と同じ路線を取る科学的根拠が乏しい。このままいくとインフレはさらに加速する。もう物資は足りなくなってきている。無症状の人も多く、症状があっても頭痛や喉が痛いが続く程度の感染症をずっと二類扱いしている最中に、経済が落ち込みきっと取り返しのつかないところまでいったらどうする気なのか

過剰に強いてきた過去の緊急事態宣言で、ちょうど良い加減が分からなくなっている。人々も、同じ延長に延長は繰り返したくないから今のうちに入国者を止めて欲しいと思うだろう。しかし、商社マンも飛び回れなければ海外からのビジネスマンも来れない。14日間の強制隔離の可能性が強まった中では、なおさら人流は途絶える。

来年、この世界的騒動が落ち着いたとしても日本だけずっとマスクをしながら入国規制をなかなか解除できずに各国が経済回復する波に乗り遅れるだろう。先日、日本からアムステルダム経由でバルセロナに戻った時にも痛感した。島国にいると世界が動いているのが分からない。その前はアブダビ経由だったが、いずれも国際空港は活気付いている。人流が止まって、世界中もそうなっていると勘違いしてしまうのは日本の偏った報道と政策が続くからだろう。世界は新変異型が騒がれる中でも、状況分析を最速で行って、リード力のあるメンバーたちが規制を緩和しながらしっかりと動き続けている。

自国で賄えるものが圧倒的に少ない島国日本の舵を取る人たちだけでも、同調圧力から抜け出さなければ、日本が再起動に最も遅れる先進国となってしまうだろう

それが日本は構造的に難しいと分かっているから、一体どうやって抜け出せるのかが読めない。いまだにロックダウンを唱えている人たちを見かける、そんな強権を政府に与えたらお終いです。日本は法的にロックダウンができないことをまず理解した方がいい。それいかに恵まれていることかも・・・スペインで世界一厳しいロックダウンを経験した我々は、いかに強権を政府に与えることが危険かをまざまざと体験させられた。その後、スペインはロックダウンを最高裁が違憲判決にしただけまだマシだが、強制的に発動した規制で罰金を取ることも警察官が取り締まることも自由にできるようになるのです。家から一歩も出ることを許さない→太陽を浴びれない、散歩もできず運動能力も下がる→免疫の低下

少し考えたら誰でも分かることだが、恐怖によるコントロールだけは恐ろしい。ロックダウン始まった瞬間に「こんなことは狂っている。免疫が下がるだけだ」と周りに訴えても多くの人が従うしかないと言う様子だった。それが1ヶ月もすれば子供たちがずっと家にいておかしくなってきて(子供たちは一歩でも出たら罰金)、自身も体調不良を感じるようになり、カラダだけでなく精神にも健康ではないことを気づいた人たちがやっとロックダウンは異常だと訴え始めたが、その時にはもうデモなどすることもできない・・・恐怖に巻き込まれると人は簡単にコントロールされるものだ、とまざまざと体験したのが2022年春。これは、決して同調圧力が強い日本だけの話ではない。


政府に強権だけは持たせてはいけない
感染症から身を守るのは一人一人の健康と免疫の問題です
緊急事態宣言を前回までの基準で発動することがないことを祈ります。ウイルスは変異していてもう前回とは状況が違うと言うことを、ハッキリと発言できるリーダーが日本にいるか。有権者は高齢者という構造と、高齢者で既往症がある方に集中して被害が多いという今回のウイルスの特性が、日本での問題をこじらしている。

もう欧米はインフレが加速している


本格的な世界的騒動はこれから
各自できることを備えていきましょう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?