vsウィル・オスプレイ
突如、発表された対戦カード。
竹下幸之介vsウィル・オスプレイ。
オスプレイがAEWと契約したことは周知の事実で、2月から本格的に参戦するというのは噂程度に知っていた。現在ドン・キャリス・ファミリーとして同じユニットに所属している形だからこれからタッグを組む機会が増えるといいなって想像してた。たぶんオスプレイと組めば、世界のタッグベルトを狙っていけるくらい夢が膨らむタッグチームになると思っていたから。
オスプレイは1993年5月生まれ。竹下は1995年5月生まれ。年齢にすると2つ違い。お互いデビューをした時は2012年なので同期だ。完全に同世代。
正直、自分と同じ世代でこいつには勝てないかもしれないとずっと思わされてるのはウィル・オスプレイただ1人。もちろん戦ってきた場所が違うからお互いにスタイルや価値観、身体能力や、長所短所も違うのだがあまりに竹下が持っていないものを持っている。以前から試合を見ていてそう感じていた。
初めて同じリングに立ったのは去年のAEW PPV「Wrestle Dream」だった。試合は6人タッグでチームを組んだわけだが、やはり試合を通して想像はしていたがその瞬発力に驚かされた。ここでいう瞬発力は、フィジカル的なものではなく、アイデアの瞬発力だ。相手のレスラーが1のことをしてきたら、それをすぐに2や3で返す。返す準備ができている。引き出しが多いという言葉では足りないほどに、そのアイデア力には圧巻されたし、またその無謀ともいえるアイデアについてくるフィジカルが備わっていることに「こいつは強い。」と戦わずして悟らされた。
その時、気付いたら笑っている自分がいた。たぶんずっとそういう相手を探していたから。初めて同世代で出会ってしまったっていうドキドキ。世界のどこかにはそういう人がちゃんといたんだっていう驚き。
これもまた噂では去年のROHの最も大きな大会で竹下vsオスプレイは組まれる予定だったらしい。しかし、オスプレイの怪我で一旦流れてしまって残念ながら幻のマッチアップに。それから約1年。機は熟し、時は来た。2024.3.3 AEW PPV「Revolution」で初対戦をする。
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