「くろこちゃん作品について」

作品にはこんな想いを乗せてます。

「くろこちゃんについて」

人間の負の感情から生まれるくろこちゃん

社会の陰でこっそり生まれるくろこちゃん

社会の陰でこっそり人を癒すくろこちゃん

社会の裏でどんどん増えてくくろこちゃん

ホントはくろこちゃんが生まれてくる社会なんて良くないんだけど

それでもやっぱり可愛くて愛おしいくろこちゃん

今もう死んでしまいたい人達の心の闇を少しだけ吸い取れるくろこちゃん

人を助けて助けていつの間にか自分がいっぱいになっていく

くろこちゃんも完璧じゃない

いつかは死んでしまう存在

それまでは自分の役割をまっとうするだけ

地味な生き方さ

そして誰にも知られずひっそりと死んでいく。


「くろこちゃん」シリーズについて
現代社会の人間の負の感情の溜まり場から生まれ育ったくろこちゃん。
生まれも育ちも暗い場所だけど、恨むどころか、人間のいっぱいいっぱいになった負の感情を少しだけ吸い取って隙間を作る事ができる能力で人々を助け生きる生物。「世界一の最弱ヒーロー」っというコンセプトで生まれたくろこちゃんを描いてます。
何かしらの誰もが抱えるマイノリティーな苦しみを、今いるコミュニティの外に少しでも目を向けることで心に隙間という余裕が生まれるんじゃないか。くろこちゃんを鑑賞し少しでも死ぬまで生きようよっと思ってもらえたらなっという想いで描いています。

人を助けるというコンセプトの中でネガティブな部分を描く事もある。
神や仏のような悟ったような、ヒーローのような完璧じゃない、喜怒哀楽の詰まった、日々生活している鑑賞者と同じ延長線上を描く事で、同じような人がいるんだろという一体感や安心感を感じてもらえたらなと。
そして、ルールやモラル、既成概念に固定概念などなど、人々が思い込んでいる、社会に植え付けられてる縛りから少し目をそらす事で、気持ちに余裕が生まれ、心に隙間が生まれ、その先にある、新たな世界を、すでにいつもすぐ側にあったはずの世界を愛を感じ、今いる場所だけが全てじゃないと、新たな目線を作る手助けになればという想いです。

僕がくろこちゃんと一緒によく描くモチーフである「花」は『希望』を表し、「どくろの花」は幸せの中にも、人を騙す人、よくない出来事、そんな事が否応なしにありますが、そんなのも含めてのだからこそ気づく『希望』や『幸せ』を表してます。
「ドクロ」はそのまま『死』などネガティブな事を表してはいるんですが、「生きる」というメッセージを込めて描いているくろこちゃんの絵に死の象徴であるドクロを登場させるのは、普通に生活している上で死を意識する事って少ないですが「生きてる側には常に死がある。」ってことを。テロとか天災とか大袈裟なことだけじゃなく、もっと身近に死は存在するからこそ生が大事ってことを表したいとなと描いています。
「明日死んでもいいように後悔無く生きよう」とか大それた事を言うつもりもなく、ただただ静かに生と死を表現したいと描いています。

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