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我楽多だらけの製哲書

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日常の出来事と哲学を掛け合わせた考察をつれづれなるままに綴っています。先哲の思想は、昔のことだし抽象的で近寄りがたいと思っている人がいるかもしれませんが、実は、現代においても日常…
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2022年2月の記事一覧

★我楽多だらけの製哲書(49)★~ウクライナ情勢とチャーチル(Ukraine situation and Churchill)~

(これから先、どのような展開になるかは分からないが、その展開を見てからの結果論で語りたくはないので、現在生じている問題に対して、衝動的・直観的・短絡的・短期的な捉え方ではないかという指摘を甘んじて受け入れつつ、国際法、特に経済制裁などを含めた安全保障について一時期は研究に取り組んだ自分としては、やはり何かしらのことを語っておきたい) 「始まってしまった」というべきか。 「始まるべくして始まった」というべきか。 そもそも「始まっていた」というべきか。 Should I sa

★我楽多だらけの製哲書(48)★~数字の持つ意味とジョン・ミルトン~

今日は2022年2月22日である。 これだけ同じ数字ばかりになると、何となく特別な日に感じてしまう。 2022年2月22日なので、「2」が6個であるが、同じ数字がたくさんある月日のトップは11月11日であり、2011年11月11日も「1」が6個であった。11月11日は月日で既に「1」を4個持っていて、しかも月日で同じ数字を4個持てるのは「1」だけである。 だからこの先の2111年11月11日には「1」が7個も揃うことになる。さらに100年以上経てば2222年2月22日という

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★我楽多だらけの製哲書(47)★~シンガポールにとって忘れてはならない2月15日という特別な日とプラトン~

今年もこの日がやってきた。シンガポールに住む前は、社会科教員でありながら恥ずかしいことに、この2月15日という日に注目したことがなかった。 日本がシンガポールを占領したということは、アジア太平洋戦争の内容として知ってはいた。しかし、それはその戦争の中の一場面にすぎず、そのことに焦点を当てて、そこで起こった出来事について考えたことはなかった。 だがシンガポールに住み、様々な資料館や博物館を訪れたり、ジャパ中で実施していた日本人墓地清掃に関連して、生徒たちとともにシンガポール

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★我楽多だらけの製哲書(46)★~手間はかかるが楽しくてやめられない様々な仕掛けとソクラテス~

今年も年明けから感染者が増え、オンライン授業となった。去年も冬休み明けからすぐにオンライン授業になったが、去年はHR担任もしていたので、毎日の朝礼で何か生徒たちにメッセージを定期的な形で送り、オンラインになっているからこそ特別に得られている情報があって、オンラインはオンラインでデメリットばかりではないのだと思ってほしいという考えの下、年度当初から続けている「朝コラム」とは別に、「色々な地域の文化について紹介するコーナー」を1月途中からスタートさせた。 このコーナーは夏休み中

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★我楽多だらけの製哲書(45)★~異端だけれども正統な位置づけとグレゴリウス7世~

以前の投稿で、「サンマルク公会議」と題して、サンマルクカフェにおけるチョコクロの正統と異端について偉そうに述べたわけだが、この議論そのものが異端であるとして叱責されてしまうだろうなと、ある出来事を思い出した。 現在のように新型コロナウイルスの世界的な蔓延など予想もされていなかった2019年7月、私はラオスに住んでいたが、勤務していた日本語補習授業校の長期休みを利用して、ネパールの国際ボランティアキャンプに参加していた。 そのとき同じボランティアプログラムではないのだが、ち

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★我楽多だらけの製哲書(44)★~本日開会式のイベントと三島由紀夫~

"Ich verkünde die Spiele von Berlin zur Feier der XI. Olympiade neuer Zeitrechnung als eröffnet!" (第11回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピックベルリン大会の開会を宣言します) 85年前、当時ドイツの国家元首として総統の地位にあった人物が、このような開会宣言をした。 この人物はオリンピックというものをプロパガンダ(宣伝戦略)に利用したとされている。その戦略の重要な部分を

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