見出し画像

自衛官の給料事情

以前、陸上自衛隊で働いていました。

元自衛官だとわかると
よく聞かれる質問が

「衣食住が保証されてるから、お金たくさん
貯まったでしょ?」

です。

なので今回は私が自衛官だった時の
お金の話しを中心に書いていきます。

結論から言うと、お金を、貯められるかどうかは
その人しだい!

身も蓋もないですが…
どこでもそうですよね。

しかし!!
実際、20代で貯金1000万ある人も
チラホラいました。

一方、貯金ゼロで毎月、給料日前になるとカツカツの人もいました。
上の階級の人では借金のある人も😅

20代で貯金1000万!?

充分、金貯めれるじゃん!!

と思った方も多いと思いますが
それには血のにじむような忍耐が必要。

私も約4年間で約800万貯金しましたが
自衛官時代は基本、質素な生活をしていました。

さて衣食住問題の話しに入っていきます。

自衛隊は衣食住が保証というと
少し嘘になりますね。

食と住は無料ですが
少なくても衣に関しては出費があります。

入隊すると迷彩服やら半長靴やら
自衛隊っぽい服が支給されます。

その時に迷彩服の下に着る下着は
支給されません。

「自宅から適当なの持ってくるからいいや」

というのは許されません。

統制!!

という言葉の元に全員同じ物にしなければなりません。

アシックスの営業の方がきて
迷彩のシャツを売ってくれます。

4月入隊ではなく8月入隊だったので
学校を卒業して、すぐに入隊する人の方が
少なく…

現金の持ち合わせが少ない人は
ここでメンタルをやられます。

お菓子を買うお金が無い人もメンタルを
やられます。

部隊に配属されても
迷彩シャツやら靴磨きセットやらは
自費なので衣に関してはお金が必要です。

当然、歯ブラシやら洗剤やらの日用品も
自費です。

今は制度が変わったそうなのですが
私が自衛隊にいた頃は初任給は
15万8500円でした。

そこから税金が引かれるので
手取り12万くらい。

自衛隊は特別国家公務員なので
残業代はありません。

24時間勤務体制という名目で
事務官の人より少し高めの給料(本当かよ)
です。

私達は特別、給料の安い公務員

と呼んでいました(笑)

住に関しては無料です。

ある時からNHK代とかを部屋の人数で
割って払ってたから少しは必要かな。

食に関しては原則無料です!

原則というのは演習といって山に訓練に行くのですが訓練が終わると山で宴会をやる事が多いです。

別に食べなくてもいいよって言うのは
難しいですね。

「ぼく、いらないんで…」

とか言った事もありますが
普通に怒られました(笑)

なので山に演習に行くと
飲み物代、食事代は必要です。

駐屯地の中にいれば食堂で
栄養士の方の考えた
栄養満点(たしか1日で3000カロリーくらい)
の食事が無料で食べられるので食事代は
かかりません。

ただ同じ味付けの食事は飽きる…
厳しい訓練の後に食堂の食事以外は
食べません。
お菓子もジュースもいりません
っていうのは、かなり凄い事です。

私は手取り12万の時は毎月10万円を
貯金して月に1度だけ外出して1万8000円くらい
使うという作戦をとっていました。

最初は手取り12万ですが
入隊から9ヶ月すれば
一等陸士になり(当時)給料も
15万8500円→17万1000円くらい?
にあがります。

そうなれば、かなり楽になりますよね。

私が4年間いて退職した時の給料は
19万ちょっとでした。

そこから税金が引かれても最初の頃に
比べると、かなり楽。

ボーナスも夏と冬に手取りで30万以上は
もらえます。

毎月10万
ボーナス30万ずつ貯金すれば
毎年180万貯金できますね。

ただし厳しい訓練の後も飲まず食わず遊ばずに
を耐える事が出来れば…

あと任期満了金というものがあります。
陸上自衛隊は最初は2年契約で
その都度、退職金が貰えます。

2年勤務すると60万もらえます。

更に2年契約すると4年目には120万もらえます。

なので4年間在籍すると180万円もらえます。

私は途中から任期制の隊員では
なくなったので4年間で1/3も貰えませんでした😢

4年間いて、どうしても辛い時は少し貯金を
減らしたり、その分ボーナスを全額貯金したりで
正確に4年間の貯金額は把握してないんですよ。

ただ退官した後に奨学金300万円を返済して
車を150万くらいで買って
日用品、家具を買い揃えて50万くらい
貯金が300万くらい残ったので
だいたい800万くらい貯金してたんだなって
感じです。

もし皆さんの中で手っ取り早くお金を貯めたい!
という方がいたら自衛隊、オススメです。

同期の中には1任期、2年間だけ勤務した
お金で大学に進学した人もいます。

お金を貯められるかどうかは貴方しだいですが…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?