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2023/7/2晴れ。関東リーグ1部 前期第8節「南葛SC vs 東邦チタニウム」

はじめに

今節は、ホームである奥戸総合スポーツセンターに東邦チタニウムを迎えての試合となります。

一昨年は、ホームとアウェーを交互に行っていましたが、今季はバラバラで、例えば前節と今節はホーム開催ですが、この後は3連続でアウェー開催となります。

なんとか勝って、良い雰囲気でアウェーに乗り込みたいものですね。

さて、この日は「なんかつ七夕DAY」となっており、七夕にちなんだ企画が用意されているようです。

例えば、名前・住所・生年月日・年齢のいずれかに、「7」、「七」、「なな」が含まれている人は、芝生席のチケットが無料になったりするようです。

それも含めた、この日の試合情報が公式にアップされているので、リンクを貼っておきます。


さて、対戦相手である東邦チタニウムとは、2021年、2022年と関東リーグで4回ほど戦ってますが、全て引き分けに終わっています。

また、2018年に関東社会人サッカー大会でも戦ってますが、この時は負けていますので、実は今まで勝ったことがありません。

特に、2018年の敗戦は、関東リーグ2部への昇格に繋がる大会だったため、当時を知る人たちにとっては忘れられない敗戦だったようです。

そんな東邦チタニウムの今季の成績を見てみると、3勝2敗2分で4位となっていますが、特筆すべきは失点の少なさ。

なんと、7試合で3失点しかしていません。これは首位のVONDS市原と並ぶ少なさとなっています。

前節までの順位表を貼っておきます。

つくばFCは勝ち点マイナス1なので実際は7

気付けば9位という位置まで落ちています。

なんとか盛り返してほしいところですね。


当日を迎えて

葛飾区では、前日の土曜日までは雨模様でしたが、試合当日の日曜にはすっかり天候が回復しました。

この日は七夕にちなんで、「星に願いを☆南葛SCドリーム☆」が企画されていたので、星が見えるような天気で良かったと思いますね。

ちなみにこの企画、事前に南葛SCに対して叶えてほしい願い事を3つまで応募出来て、当選した7人は、その中の1つだけ願い事を叶えてもらえるとのことです。

公式のリンクを貼っておきます。

面白そうだな、と思ったので、願い事を3つ考えて送ったのですが、なんと、その中の1つが当選しました。

この日記は、なるべくパーソナルな部分は控えて書くようにしているのですが、なかなか体験出来ないことでもあるので、当選した内容や、当日までの経緯などを、おまけとして最後にまとめてみました。

お時間ある方は、是非、最後までご覧ください。


現地到着(15:45)

開場前に入って横断幕を掲出出来る時間があるのですが、この日は、16:00~16:30となってました。

事前に横断幕の掲出をしたいと考えていたので、16:00到着を目指します。

ところが(余裕を持って出発する予定が)、ギリギリの時間に出発することになってしまいました。

慌てて歩いていると、立石の事務所の前で相澤選手と森永選手に遭遇します。

相澤選手は、直前の一日店長で会ったことを覚えていてくれていたのか、大きな声で挨拶をしてくれたのですが、バスに間に合うかどうかギリギリの時間だったので、軽く会釈をして通り過ぎてしまいました。

今思えばバスを一本ぐらい遅らせても良かったので、ちゃんと挨拶しておけば良かったと、ちょっと後悔しています。

それはそれとして、なんとか小走りでバスに間に合い、予定通り到着することが出来ました。

この時点で、既にDゲートのテント等は設営済みになってました。ボランティアやスタッフの方も経験を重ねているからか、段取りが速くなっている気がします。

16:00には(一時的に)Dゲートが開放されたので、中に入り横断幕の掲出をしました。

去年と比べて、開幕直後は横断幕の数も減っており、少し寂しくなっていたのですが、少しずつ増えてきていて、だんだん賑やかになってきました。


物販など(16:15~)

さて、横断幕の掲出も終わり、会場を見て回ることにします。

まず、7の付く人無料キャンペーンに該当していたので、早速チケットを貰いに行きました。

受付には、南葛SCウイングスの高橋純佳選手(背番号1)、ボランティアスタッフ、それと「星に願いを☆南葛SCドリーム☆」で「運営の仕事をやってみたい」の願い事で当選した人、の3人が座ってました。

身分証明書を提示し、7が付いていることを確認すると、チケットを貰うことが出来ます。

日頃はQRコードで入場しているのですが、こういった紙のチケットも、記念に残るので良いですね。

翼くんの絵がカッコいい


そのすぐ横には、七夕ブースがあり、南葛SCオリジナル短冊に願い事を書くことが出来ます。

何を書こうか悩んだのですが、あまり気の利いたことは思い浮かばず、ありきたりな願い事になってしまいましたね。

特に気の利いた願い事は書けず

ブースの表には短冊を飾る木が飾ってありますが、その中央には巨大な結びだるまが置いてありました。

間近で見ると圧倒されますね。とても貴重なものを見れたな、って気分になります。

だるまの視線の先にはグラウンドが見えます


願い事を書いた短冊を結び、南葛の物販ブースを覗いてみます。

いつものように、この日は試合に出場する予定の無い選手や、ウイングスの選手が店番をやってくれています。

品揃えに大きな変化は無さそうでしたので、前節で買い逃したネックストラップと、通販で買い逃した南葛SCウイングスのタオルを購入することにします。

こちらは1000円

ウイングスのタオルは、どの選手も応援したいと思っているので悩んだのですが、今季新加入の背番号13番、中谷汐音選手のものを買いました。

以前、試合を観た時に、中谷選手のボールトラップが柔らかくて、凄く上手にコントロールする選手だな、と驚いたことがあって、密かに期待している選手なのです。

試合後には、偶然にも中谷汐音選手と遭遇することが出来たので、サインをお願いして、突然で驚いたとは思いますが、快く応じてくれました。

しかも、タオルの材質の問題か、全然マジックが乗らなかったのですが、何度もなぞりながらサインを書いていただきました。本当にありがとうございます。

思わぬ記念になりました


さて、南葛ブースの会計には水野選手(背番号13)が居て、その前に今年度の選手カードも置いてありました。

おそるおそる貰っても良いのか確認したところ、快諾してくれたので、いただいてきました。ついでにサインも貰っちゃいます。

選手カードの裏側には簡単なプロフィールも載ってるので、地味に楽しいんですよね。

以前も南葛ブースで選手カードを貰ったことがあって、少しずつ集まってきました。

今季いただいた選手カード


さて、お楽しみのガチャに向かいます。時間があまり無かったので2回だけ(1000円分)回しました。

不思議なこともあるもので、立石の事務所の前で遭遇した選手2人が出ました。

嬉しいことに、片方には当たりも入っていて、そちらは三原選手でした。

今回の戦利品



スタグル

さて、恒例のスタグル巡りです。今回も新しいお店を中心に巡ります。

今回も、ゆっくり食べる時間が取れなかったので、かき氷やシャーベット等、早く食べないと溶けてしまうようなものは買いませんでした。

そんなわけで、まずはチキンオーバーライス。

ニューヨーク!トーキョー!

メニューを見ると、ライスかサラダが選べるようです。サイズも普通盛りか大盛りで選べるみたいですね。

分かりやすいような、そうでもないようなメニュー

サラダも悩んだんですが、チキンオーバーライスのトーキョーサイズにしました。

インディカ米(かな?)の上にトマトとキャベツ、分厚いチキンが載っていて美味しかったですね。

辛いソースをかけるかどうかは選べるので、辛いのが苦手な人も安心です。

結構辛かった


次に、前節ではグレープジュースだけだったDRINK OF BRASILさんのブースでブラジルのピザが売ってるので、そこに向かいます。

色んな種類のピザが売っていて、どれにしようか悩んだりしてたので、メニューの写真を撮るのをすっかり忘れてました。

悩みに悩んで、チキンとクリームチーズのピザを購入。がっつりしたボリュームで美味しかったですね。

持ち帰り用の箱に入れていただきました

なお、楽天でも注文できるみたいですよ。リンクを貼っておきます。


あとは、HOWZITさんで、クロノワールさんのシュークリームとクロワッサンを購入します。

シュークリームは前回美味しかったのでリピートしました。

こちらはシュークリーム

写真を撮るのを失念したのですが、クロワッサンも美味しかったですね。こちらも、また食べたいです。


試合開始前(17:00~)

17:00の開場に合わせて、Dゲートに向かいます。

入場時には、いつものマッチデープログラムの他に、国際貿易さんが提供しているキーホルダーを貰うことが出来ました。

白と青で作られていて、とてもカッコいいです。7月2日の東邦チタニウム戦を現地観戦した人だけが貰える、と考えると、とても良い記念品になりますね。

南葛SCのロゴ!
今年のキャッチコピー!

入場したら、NSCシートを敷いて荷物を置きます。

いつもだったら、このままウォーミングアップを見たりしながら、のんびり過ごすのですが、この日は「星に願いを☆南葛SCドリーム☆」の当選セレモニーがあるので、すぐにメインスタンドの方に向かいます。

この時の模様は、おまけとして日記の最後にまとめてあります。

試合開始前のタイミングで、自分ともう1人、「試合前の集合写真を一緒に撮りたい」という願い事を叶えてもらってた人がいました。

この写真には、河本選手のお子様と、楠神選手のお子様も一緒に写ってたようで、とても良い思い出になったのではないかと思います。


試合開始(18:00)

さて、試合が始まります。観客席を見渡すと、スペースに余裕があり、いつもより来場者が少なく感じましたね。

今回のゴールキーパーは栃木シティ戦でも活躍した飯吉選手(背番号31)でした。これからの南葛を背負って立つ選手だと思うので、期待しかありません。

始まってしばらくは、互いに決定機もなく、淡々と試合が進んでいきます。

そんな中、前半20分頃、センターバックの三原選手(背番号6)が負傷交代してしまいます。

代わりに入ったのが、加藤威吹樹選手(背番号24)。急な交代でしたが、最後まで安定した守備を見せてくれました。

悪いことは続くもので、前半34分頃、今度は河本選手(背番号33)が負傷交代してしまいます。

代わりに入ったのは、奥原選手(背番号22)でした。

アクシデントが続いたことで動揺するとこもあったかと思いますが、代わりに入った選手が見事にカバーしてたように見えます。

それにいても、ここまで5失点なだけあって、東邦チタニウムの守備は固く、南葛は主にサイドから攻撃を仕掛けることが多いのですが、ほとんどシュートまで持っていけません。

それならば、というわけではないのでしょうが、前半45分、玉城選手(背番号19)が中央から関口選手(背番号7)と細かいパスで相手を崩し、見事に先制ゴールを決めます。

これはもう技ありと言うしかないぐらいの完璧な崩しからのゴールで、芸術的でした。

そしてこれが、玉城選手が南葛に加入しての初ゴールだったかと思います。最高のゴールでした。

続いて前半48分、アディショナルタイムも終わろうとする時間帯ですが、奥原選手が執拗なプレスで相手DFからボールを奪い、これも中央にパスを通します。

そこに走り込んでいたのが楠神選手(背番号11)、ダイレクトに蹴ったシュートは、一度は相手のDFに弾かれるも、こぼれたボールをもう一度捻じ込み、見事に2点目のゴールを決めました。

ここまで3失点の東邦チタニウム相手に、まさかの2点目。これには胸が躍りましたね。

しかも、その後、楠神選手がゴール裏まで走ってきてくれて、サポーター達と一緒に喜びを分かち合ってくれました。

これには観客席も大盛り上がりです。

ただ、楠神選手にはイエローカードが出てしまいます。サッカーあるあるですね。

おそらく、遅延行為か、柵に登ったか、そのどちらかでイエローが出たのだと思います。

ちょっと話が変わりますが、この日のゴール裏にも、おそらく団体で入ったであろう子供たちの集団が居ました(チームの方で、無料招待とかやっているので、たぶんそれだと思います)。

全員が全員とも試合に興味があるわけでもないらしく、あまり試合を観ないで、座ってスマホばかり見てた子供も居ました。

しかし、この連続ゴールには興奮したようで、なんと、ほとんど全員の子供たちが、この後は立ち上がって、ずっと応援しててくれました。

やはり、得点シーンを目の前で見るというのは、とても強烈なインパクトを与えるのかもしれませんね。


ハーフタイム(18:50~)

カードこそは少ないものの、少し荒れた試合展開だったことや、負傷交代もあり、前半が少し長かったですね。

ハーフタイムでは、「星に願いを☆南葛SCドリーム☆」で当選した3名の方が、それぞれ願い事を叶えてもらってました。

1人目は、ハッピーバースデーを歌ってほしい、ということで、会場中からハッピーバースデーの声が響き渡ります。ゴール裏でも、みなさん歌ってましたね。

2人目は、誕生日なので選手全員にサインが欲しい、ということで、佐々木竜太選手(背番号20)から手渡しでサイン色紙を手渡しで貰ってました。

3人目は、ユニに高橋陽一先生のサイン(イラスト付き)が欲しい、ということで、高橋陽一先生から手渡しでサイン付きユニを貰ってました。

みんな緊張しつつも、嬉しそうでしたね。

こういった経験なんて、そうは出来ませんし、良い思い出になったんじゃないかと思います。


後半開始(19:10頃)

さて、後半では楠神選手に代わって大前選手(背番号88)が入りました。

前半の試合展開がちょっと荒れていたので、既にイエローカードを貰っている楠神選手を、念のため下げたのかもしれません。

後半は、そこまで攻撃に比重をかけることなく、どちらかと言えば守りを重視していたように思えます。

と言っても、完全に引くわけではなく、要所要所で攻撃に転じ、時には、あわや得点かというようなシュートを奥原選手が見せてくれました。

それにしても奥原選手は走ります。相手からすると本当に嫌でしょうね。

結果的にはゴールを守り抜き、このまま2-0で勝利を収めることが出来ました。

後半はエンドが変わって目の前が味方のゴールだったので、守備の様子を近くで見ることが出来ました。

個人的には、今野選手(背番号15)、下平選手(背番号29)、大前選手の守備に目を惹かれましたね。

相手の攻撃の芽を、ことごとく潰していたように見えました。

もちろんセンターバックの2人も素晴らしい守備をしてたので、どちらかと言えば安心して試合を観られた、って人が多かったんじゃないでしょうか。


この日のハイライトの一つが、後半44分頃の出来事だったかと思います。

飯吉選手が遅延行為のイエローを貰ったっぽいのですが、この一連の流れが、観客席からすると、よく分からない。

何だか不思議な時間帯でした。

プロ野球の場合は、分かりにくい判定の時は、審判がマイクで観客席に説明したりするシーンもありますが、サッカーにもそういった要素があると親切かもしれませんね。


この試合は、アーカイブが残っている(2023年7月時点)ので、興味がある方は是非ご覧ください。

ハイライトはこちらになります。


試合が終わって

長い長い試合が終わり、長いトンネルを抜けたような気もしています。今季、ホーム初勝利です。

会場に挨拶をしに回る選手たちを出迎えるために、観客席ではスマホのライトや、ペンライトでライトアップする準備を始めます。

そして、選手がゴール裏に来た時は、サポーター有志の間で、勝利の時に歌うようにしようと決めた葛飾ラプソディーの替え歌をみんなで唄いました。

会場で唄うのは初めてなので、まだまだ成熟度は低かったと思いますが、勝つたびに唄っていけば、どんどん洗練されていくと思います。

もっともっと大勢で、自然発生的に合唱するようになったりしたら最高ですね。

歌詞については、会場で歌詞カードを配っていたり、SNS等でもアップされているので、そちらを参考にしてもらえればと思います。

歌い終わった後に、選手たちが帰っていくのですが、何故かまた戻ってきました。どうやら集合写真を撮るようです。

玉城選手がヒーローインタビューを受けており、ゴール裏には居なかったのですが、写真を撮るというタイミングでインタビューが終わったようで、ダッシュで駆けてきてくれました。


振り返って

シュート数も少なく、どちらかと言えば地味な試合展開だったかもしれませんが、南葛から見ると見どころの多い試合だったのではないでしょうか。

アクシデントがあったり、誰かがミスしたりしても、それを皆でしっかりとカバー出来ていて、連携も取れていたようにも思えます。

これからの戦いに希望が持てる内容でしたが、この試合の数日後、悲しいお知らせがありました。

負傷交代した河本選手ですが、全治8~9か月と診断され、手術を受けることになったようです。

このお知らせを聞いた時は、あまりに悲しくて言葉が出てきませんでした。

やはり本人が一番辛いと思います。それでもまた、元気な姿でピッチに帰ってきてくれることを心待ちにしています。


なお、その他の試合結果は以下のとおりです。

栃木シティ            9-1   東京23FC
東京ユナイテッド 0-1   VONDS市原
東京国際大学        2-3   つくばFC
桐蔭横浜大学        2-1   流経大ドラゴンズ

相変わらず引き分けが少ないですね。

1点差勝負の試合が多い中、なんと栃木シティが東京23FC相手に9点も取っています。

栃木シティがあまりにも点を取るので、得点ランキングが栃木シティの選手だらけになっていますね。

リーグとしては、失点の少ないVONDS市原が少しリードしていて、それを得点力の高い栃木シティが追いかける、といったような展開になってます。

3位から9位までは勝ち点に大きな差がなく、上位を虎視眈々と狙う、といった感じですね。


さて、南葛SCはアウェーでの3連戦を迎えます。

最初の相手は流経大ドラゴンズ、現時点で最下位のチームで、唯一勝ち星の無いチームとなります。

どうやら、開幕時と比べてスタメンが大きく変動しており、メンバーがあまり固定されていないので、まだまだチームとして成熟してないのかもしれません。

とは言え、流通経済大学と言えば、毎年Jリーグに選手を輩出しているサッカー界の名門。怖い相手に違いありません。

前半戦最後となる次の試合、なんとか勝利で折り返したいですね。


以上で日記(本編)は終了です。

これ以降は、願い事に当選してから実施までを振り返った内容となっております。

そこまで興味が無い人も多いと思いますので、最後にまとめておきました。

【おまけ】「星に願いを☆南葛SCドリーム☆」(当選連絡から実施まで)

6月16日(金)当選の連絡

1週間も終わりを迎える金曜日。この日を乗り切れば休みが待っている、もうひと踏ん張りして、週末はゆっくりしよう、と思っていた時に一通のメールが届きました。

件名を見ると、「星に願いを☆南葛SCドリーム☆」に当選したとのことです。

そういえば今日だったな、と思いながらメールを読むと、当選の連絡と、それに伴う確認事項の連絡でした。

3つ書いた願い事のうち、当選した願い事を書いておきます(原文まま)。

「妻と結婚式を挙げていないので、この機会に大好きな南葛SCの選手に見守られながら、簡単な誓いの儀式だけ行いたい(神父さんも選手がやってくれるとなお嬉しい)。最後に、本来は未婚の女性に向けてブーケトスをやるのだけれど、その代わりにサッカーボールを選手に向かって投げて終わりたい。」

とりあえず、願い事として書いてはみたものの、実際にやるとなると、あまり現実味がありませんでした。

しかも、準備期間が2週間しかありません。

本当に出来るのかな?辞退することも可能とのことで、少し考えることにしました。


6月17日(土)承諾の連絡

最終的には、やることにしたのですが、それまで色々と話し合いました。

実際のところ、どこまで本格的にやるのか、当日までに準備は間に合うのか、地方に住んでる親も呼ぶべきなのか、服装はどうしよう、子供はどうする、そもそも恥ずかしい。。。

止めるという選択肢も脳裏をよぎったのですが、そういえばミズカミ家の家訓に「迷ったら、やってみる」というものがありました。

それと、思い返してみれば、自分たちは入籍しただけで、こういった誓いの儀式はやっていないし、結婚証明書も夜間にささっと出しただけで記念写真も無い。

それならば、この機会に、簡易的なものでも良いので、やってみようじゃないか、と決心しました。

そうと決まれば、ある程度の段取りも提案しておけばスムーズだろうと考え、以下の案と共に承諾のメールを送りました(原文まま)。

◆誓いの儀式(案)◆
1.神父さん役や立会人が待機してる中、家族3人で入場
2.誓いの言葉(内容はこれから考えます)
3.指輪の受け取り(可能であれば、手の空いてる選手にやっていただけると嬉しいです)
4.指輪の交換
5.ボールの受け取り(可能であれば、手の空いてる選手にやっていただけると嬉しいです)
6.ボールトス(ブーケトスの改良版)
7.退場


6月18日(日)全社敗退

この日、南葛は全社の関東予選決勝戦だったのですが、残念ながら負けてしまいました。

それによる反響は凄まじく、SNS上では半ば悲痛な覚悟を呟く選手やスタッフも多かったように思います。

自分も、もしシーズン途中で、JFLに昇格するという目標に、どうあっても届かない、といった状況になってしまったとしたら、今季の残り試合は、どういった気分で応援をすれば良いのだろう、なんてことを考えたりしました。

そもそも、こんな状況で「☆星に願いを☆」なんて浮かれてる場合じゃない、中止にしよう、なんてこと南葛側が言い出すのでは?なんてことを思ったりもしました。


6月19日(月)南葛からの連絡

17日に送ったメールに対して、返信がありました。

先に送った提案をベースに、内部で調整・相談の上、詳細が確定したら改めてメールをくれるといった内容でした。

どうやら、決行のようです。

と言うか、冷静に考えれば、既に告知している内容を急遽中止にすることなど、まず有り得ないですよね。

この時の自分の思考は、全社敗退の影響で、少しおかしかったんだと思います。


6月23日(金)詳細の連絡

詳細な内容が送られてきました。

この頃には、全社敗退のショックからも、すっかり立ち直り、地域CLに出場するためには、残り試合を何勝すればよいのか、なんて計算をするぐらいまでになりました。

誓いの儀式について、実施は試合開始前と決まったようです。神父役は森山選手がやってくれることになりました。


6月24日(土)東京国際大学FC戦

全社敗退、リーグ戦で勝つしかない、さあリスタートだ!といったムードの中、試合が行われますが、残念ながら負けてしまいました。

これはもう、とんでもないことになった、と思いました。

全社でも負け、その直後のリーグ戦でも負け、こんな状況で誓いの儀式とか、脳内お花畑なんじゃないのか、なんてことを言われるかもしれません。

もちろん、サッカーに勝敗はつきものなので、勝つばかりではない。だからこそ、こういった前後の企画は、試合の結果に左右されることなく、遂行してしかるべきものではあります。

それは分かっているのですが、当事者になると、やはり勝ってる状況でこういった企画をやりたかったなぁ、などと思ってしまいます。


6月25日(日)服装の準備

平日は準備をする余裕がないので、土日を使って準備を行います。

当日は、上半身はユニを着る、というところまでは決まっていたのですが、下半身に着るものが無い。

ということで、白い服を買いに行くことにしました。

白い服などすぐに見つかるだろう、なんて高を括ってたんですが、これがもう見つからない。

白に見せかけて実はちょっと茶色ががってたり、白だけどパジャマみたいだったり、何軒も回ってやっと見つけた時は即買いでしたね。

時間はかかりましたが、ひとまず全員分の白い服を揃えることが出来ました。


7月01日(土)リングピローの準備

指輪交換の際に、リングを置いておくためのリングピローというものがあります。

せっかくなので、サッカーっぽいリングピローを作ってみよう、ということになりました。

ネットで見つけた画像を参考にしながら、お店を巡って材料を集めます。

色んな材料を集めたんですが、試行錯誤した結果、シンプルな形にまとまりました。南葛のステッカーも貼ったりして、南葛仕様にしていきます。

箱の表には白いリボンと南葛のステッカーを貼りました。

外見

箱を開けると、10周年ステッカーが貼られ、中には人工芝の上にサッカーボールを置いておきました。

黒いボールと赤いボールに指輪を置く


7月02日(日)本番

ついに本番の日を迎えます。

午前中に、南葛SCのパートナーにもなっている亀有の某美容室に行き、髪の毛を切ることにします。

社会人になって、ここまで短くしたのは初めてです。乾くのが速くていいですね。

本編でも書きましたが、かき氷やシャーベットは、こぼしてしまうと服に汚れが付いて目立ってしまうことを懸念して、この日は食べるのを諦めました。

17:20に、当日の打ち合わせも兼ねてメインスタンドの方に集合することになってます。

17:00の開場と共に急いで入場し、着替え(白い服)だけ持って集合場所へ向かいます。

トイレで着替えを済ませ、南葛SCの担当者と、段取りの最終調整をします。

この日の流れは、以下のような感じでした。

 ~ウォーミングアップ終了で選手が引き上げ~
◆誓いの儀式
1.神父(森山選手)や立会人が待機してる中、家族3人で入場
2.誓いの言葉
3.指輪の受け取り(ウイングスの人見のどか選手)
4.指輪の交換
5.いったん退場
 ~選手の入場~
6.再び入場
7.キックインセレモニー

当初の予定だと、キックインセレモニーは、ボール1個だけ用意して、自分が蹴る予定になってました。

しかし、ダメ元で、子供(約3歳)に蹴らせることは出来ないか?と言ってみたところ、その方向で検討してくれました。

その結果「キックオフは時間厳守なので、子供が蹴りそうになかったら、代わりに自分が蹴る」という条件付きで許可をいただきました。

最終的には、ボールを2個用意して、1個は妻が、1個は子供が蹴ることになります。


いよいよ本番が始まります。神父役の森山選手も少し緊張していたでしょうか?

誓いの言葉は、以下のような感じでした。

【神父】どんな時も互いの伴侶を愛し、息子を愛し、飼っている猫達を愛し、みんなを幸せにすると共に、自らも幸せになることを誓いますか?
【二人】はい、誓います
【神父】これからも、南葛SCと南葛SCウイングスを応援していきますか?
【二人】はい、応援します
【神父】これからも、森山翔介を応援することを誓いますか
【二人】はい、誓います

指輪交換では、人見のどか選手がリングピローを持ってきてくれます。

この時、子供の手を完全に離しているのですが、後で映像を見返してみると、人見のどか選手が子供の手を握っていてくれてました。

この後、5人で記念写真を撮り、いったん退場します。

ここまで約4分ぐらいでしたが、とても緊張しましたね。


その後、キックインセレモニーのため、再び入場します。

子供が蹴れるかどうか不安だったのですが、見事にボールを蹴ることが出来ました。

それにしても、子供にボールを蹴らせたい、というのは子供の意思ではなく、親の意思だったので、子供は果たして楽しかったのだろうか?という、少しモヤっとした気持ちがあったんですね。

しかし、後日、斜め正面からの写真も見せてもらった時に、子供が笑顔でボールを蹴っているのが見えて、少し肩の荷が下りたというか、蹴らせて良かったな、と思いました。


振り返ると、当日は5分足らずのセレモニーでしたが、それに向けて色々と準備したり、あれこれ考えたり、そういった日々がとても楽しく、やって良かったな、って思います。

そして、色々誓ってしまったので、これからも南葛SCを応援していきたいと思います。


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