2024/3/24くもり。東京カップ2次戦、決勝「南葛SC vs エリース東京FC」
東京都社会人サッカーチャンピオンシップ(以降、東京カップ)の2次戦も、いよいよ決勝戦となりました。
南葛SCとエリース東京FC、同じ関東リーグ1部同士の戦いになります。
この大会は、勝ち進んでいくと、東京都代表として天皇杯に出場することが出来ます(天皇杯までの道のりについては最後に書いておきます)。
はじめに
3月24日に、東京カップ2次戦の決勝戦が、赤羽スポーツの森公園にある競技場で行われました。
試合開始前のトーナメント表は、以下のとおりです。
当日の試合日程は、以下のとおりです。
【12:30~】
エリース東京(関東1部)
vs
南葛SC(関東1部)
今回の試合会場である赤羽スポーツの森公園の近くには、リーグ戦でも使うことになる味の素フィールド西が丘があるようです。
どちらも、まだ行ったことが無いので、予習も兼ねて現地観戦することにしました。
当日を迎えて
雨の予報もちょっとあったりしましたが、当日は曇りの予報に変わってました。
また、昼過ぎには気温が15度近くまで上がるとのことです。
風のない日だったので、とても過ごしやすい一日だったんじゃないかと思います。
電車で移動する場合の最寄り駅は赤羽駅となり、徒歩だと、そこから20分ぐらいかかります。
近くまで行くバスも、めちゃくちゃたくさんありましたね。
この日は天気も良かったので、歩いて行くことにしました。
公園に着き、会場に向かう途中には多目的広場があったのですが、そこでは野球の試合が行われてました。
また、ジョギングをしている人も多く見受けられ、スポーツの森公園という名前通りの公園でしたね。
試合をするグラウンドでは、午前中に東京都リーグ1部の試合が行われていたこともあってか、試合開始30分前には、スタンド席はほとんど埋まっていた気がします。
スタンド席に座れなかった人は、左右に広がっている芝生席に流れてきましたね。
試合が始まってからも、人がどんどん増えていたように思います。
さて、当日のスタメンは以下のとおりです。
スタメン
GK 外山 佳大
DF 長島 武
DF 舌古 圭佑
DF 柳 裕元
DF 田中 大生
MF 宮原 輝
MF デイビッソン
MF 大前 元紀
FW 奥原 零偉
FW 森山 翔介
FW 神田 洸樹
ベンチ
GK 中林 洋次
DF 下平 匠
DF 石井 幹人
MF 佐々木 達也
MF 玉城 峻吾
FW 金城 アンドレ 泰樹
FW 加藤 政哉
今野選手は前回イエローカード2枚で退場となってしまったため、今回は出場停止となります。
ガラッとスタメンを変えてくるかと思いきや、ガラ、ぐらいの変化でしたね。
ただ、メンバーの名前を見ても、従来のポジションとは異なるポジションに居る選手も多く、どんな布陣になるのか予想がつきませんでした。
この中では舌古選手、宮原選手が南葛に来て初めての出場となります。
応援席では、キックオフ前に選手たちがピッチに出てきたタイミングで選手コールをするのですが、こちらの声が本当に届いているのか分からないので、反応してくれる選手が居ると、ちゃんと届いているんだって嬉しくなりますね。
試合開始
観客席からピッチを見下ろす感じで観戦します。
最初にポジションを確認したのですが、発表通りの布陣でしたね。
まさかデイビッソン選手がボランチをやるとは、今までの固定観念は捨てた方が良さそうです。
前半6分頃に、相手のバックパスを高い位置で森山選手が奪い、そのままゴール前まで鮮やかに運んだ後、右サイドの奥原選手へ渡し、見事に先制点を決めます。
幸先の良い滑り出しかと思いきや、ちょっとしたミスや油断から、21分と28分に失点し、1-2と逆転されてしまいました。
ゴールを決めたのは両方とも松岡ジョナタン選手みたいですね。
エリース東京では、今年から7番を着けている神田凜星選手が、なかなか良
い動きをしていたように見えます。
この日の南葛は、基本は4バックなのですが、ボランチのデイビッソン選手が低い位置まで降りてきた時は、センターバックの2人も左右に分かれるので、5バックのようにも見えました。
エリース東京は、無理に攻め込むことはせず、時には後ろまでボールを戻して、縦に伸ばすことでスペースを開けようとしてた感じがします。
さて、前半はゴール前でボールを追い越してしまった森山選手の惜しいシーンや、宮原選手のゴールバーに当たるミドルシュートなどありましたが、結局1-2でリードされた状態で終わります。
負けてる状態ではありましたが、チャンスも作り出していたため、そこまで悲観的になることなくハーフタイムを過ごせた気がします。
ハーフタイムでは、控えの選手がウォーミングアップがてらピッチで体を動かすので、このタイミングで応援席では試合前には出来なかった控え選手のコールをします。
さて、後半が始まる頃に選手たちがピッチに姿を現します。
どうやら一気に3人の選手を交代するようで、玉城選手、佐々木達也選手、加藤選手がピッチに入っていきました。
昨季と変わったなあ、と思うのが、後半開始前に出てくるのが本当に早くなりました。
相手より先にピッチに入って体を動かしているのは、昨季だと、あまり見ることがなかった光景です。
後半がスタートしましたが、前半は、全体として左寄りな布陣になってたのが、後半は良いバランスになってた気がします。
後半10分、交代して入ったばかりの佐々木達也選手が、相手DFの足の間を通すかのような技ありのシュートで同点ゴールを決めます。
19分には、相手DFの裏を抜けた長島武選手が見事な逆転ゴールを決めます。
そして21分と31分には奥原選手がミドルシュートを連発し、ハットトリックを達成します。
このシュートは両方とも凄かったですね。どちらもキーパーが届きにくいゴールの隅に突き刺さりました。
これで3点差となりました。
ただ、エリース東京は、最後まで諦めることなく、点を奪いに来てましたね。
終わってみれば5-2の快勝で、東京カップ2次戦を見事に優勝しました。
そしてこれが今季、最初のタイトルとなります。
試合後は、芝生席の前に、選手たちが歩いてきて、優勝カップを掲げてくれました。
応援席では、勝利した時に歌う葛飾ラプソディーを、みんなで歌います。
試合のアーカイブは無いのですが、ハイライトはアップされていたので、リンクを貼っておきます。
社会人代表決定戦の試合日程
東京カップ2次戦に優勝したことにより、社会人代表決定戦の日程が確定しました。
会場は、東京23FCのホームゲームでも使われている「スピアーズえどりくフィールド」となり、以下の日程で試合が行われます。
【15:30~】
横河武蔵野FC(JFL)
vs
南葛SC(関東1部)
【18:00~】
クリアソン新宿(JFL)
vs
エリース東京FC(関東1部)
南葛SCの相手は、今季からチーム名を変えた横河武蔵野FCになります。
この試合に勝つことで、天皇杯に出場する東京都代表を決める東京都サッカートーナメント(観戦は有料)に出場することが出来ます。
こうなったら全て勝って、天皇杯まで出場してほしいですね。
振り返って
東京カップ2次戦で初優勝となります。そして、久々にタイトルを獲得しました。
南葛としては、2020シーズンに東京都リーグ優勝、および関東社会人サッカー大会優勝を決めているのですが、それ以来ですね。
こうなったら東京都サッカートーナメント、天皇杯、関東リーグ1部、全社、地域CLも優勝目指していきたいですね。
さて、今回の対戦相手であるエリース東京FCは、今季から関東リーグ1部に昇格したチームであり、今季を占う意味でも興味ある1戦でした。
ちなみに、南葛と同じリーグを戦うのは2019シーズン以来となります(なお、その年はエリース東京が優勝して昇格を決めています)。
終わってみれば、前半こそリードされる展開になってましたが、後半は圧倒してましたね。
リーグ戦に入っても、こういったサッカーを続けていければ、その先にはきっと・・・なんて妄想してしまいます。
ただ、まだ付け焼き刃なところがあるので、雨が降ったり風が強かったりすると攻守のバランスが崩れて、ちょっと不安定なところも出てきやすいのかな、なんて思ったりします。
次の試合は、いよいよリーグ開幕戦となる4月6日の対つくば戦。
その後は、4月10日の横河武蔵野FC戦、4月14日の東京ユナイテッド戦と、短い間隔での試合が続きます。
どういったスタメンで行くのか、まるで予想がつきませんが、今の南葛SCなら、誰が出てもチーム力はそこまで差がないような気がしています。
辛い時期も、どこかで出てくるかもしれませんが、今はこの優勝を噛みしめて(ちょっと浮かれ気分で)JFL昇格を夢見て、試合の日を楽しみに待ちたいと思います。
ここまで今季無敗!全勝中!
このままがんばれ!南葛SC!
(参考)天皇杯までの道のり
天皇杯に繋がるカップ戦なのですが、簡単な流れは以下のとおりです。
東京カップ1次戦
⇩
東京カップ2次戦 ⇦ 今ココ
⇩
社会人代表決定戦
⇩
東京都代表決定戦
⇩
天皇杯
それぞれの概要について、簡単にまとめてみます。
東京カップ1次戦
東京都リーグ1部~4部に所属している上位チームと、自治体のチームでA
、B、Cの3ブロックに分かれて試合をします。
各ブロックで優勝したチームの計3チームが、次の2次戦へ出場することが出来ます。
東京カップ2次戦
1次戦を勝ち抜いた3チームと、関東リーグに所属している東京都の5チームでトーナメントを行います。
上位2チームが、次の社会人代表決定戦に進むことが出来ます。
社会人代表決定戦
2次戦で優勝、準優勝したチームと、JFLに所属する東京都の2チームが試合をします。
勝った方が次の東京都代表決定戦に進むことが出来ます。
東京都サッカートーナメント
社会人代表の2チームと、大学生代表の2チームでトーナメントを行い、優勝したチームが東京都代表として天皇杯に出場することが出来ます。
天皇杯
毎年5月に行われているカップ戦です。
各都道府県代表チームと、Jリーグのチームで行われるトーナメントになります。
非常に注目度の高い大会です。
余談ですが、漫画「フットボールネーション」では、主人公の所属する社会人チームが天皇杯に出場し、Jリーグのチームと戦うといった内容になります。
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