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情熱をぶつけ続けろ

昨日からまた五日間個展が開催されています。今週の土日も在廊のために京都から東京へ向かいます。作家である以上できる限り在廊して、ご来廊してくださる方とお会いしたいと思っています。作家がここまで頑張っているのだから、あなたも無理して来るべきだ。とは言いいませんが、日曜日は個展最終日なので16時までです。お間違えなく。

【個展情報】
展覧会名:約束
会場:NADAR (東京都港区南青山)
会期:11/24(水)〜12/5(日)
open 12:00 - close 19:00
在廊予定:12/4(土), 5(日)
※最終日は16:00まで
※月、火曜休廊
※祝花や差し入れはご遠慮ください

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これまでの投稿にも書いたかもしれないけれど、個展を開くのにはかなりの費用がかかる。学生時代に大学のホールを借りて個展を開いた時も確か二、三万かかったように記憶している。今となっては大した金額ではないけれど、当時の僕にとっては大金だった。それだけあれば学食の安い方のカツ丼が75杯も食えることになる。因みに安い方のカツ丼は美味くはない。

今回の個展ではそれとは比べものにならない額がかかっている。なんといってもA1スクエアサイズのプリントをアクリル加工したから。それも3枚も作った。アクリルは額装や木パネより費用がかかる。それでもお店で見積もりを出してもらった時に尻込みをしなかった自分を存分に褒めてやりたいと思う。俺はやりたいと思ったことを費用を理由に逃げなかったのだ。えらい。

とはいえ費用がかかったままでは懐が痛いことに変わりはない。今回の個展ではギリギリまで撮影をしていたため、諸々の準備が後ろ倒しになり、個展会場で売る物を何も準備できなかった。作品自体に値段を付けるにしてもプライスリストを作る時間もないくらギリギリだった。ここは仕方がないと自分では納得しているから問題はない。

10代の撮影ではコロナの状況を見ながら全国で撮影をしたいと思っていた。その時に渡航費を集めるためにクラウドファンディングをするつもりだと言っていたら、何人もの方から「クラファン始まったら支援するからね」と言っていただいていた。結局コロナが思いのほか収まらず、全国を回ることはできなくなった。

クラファンで支援をしてくれる方がいるのなら、個展を開催した今となっても費用をご支援してくださる方がたくさんいるのではないかと思い、BASEでポストカード販売の体をしたご支援を募った。金額だけでいうとポストカード一枚1,000円というなかなかのぼったくりだ。しかも「支援したいだけだからポストカードは要らないという方はその旨備考欄に書いて下さい」というなんとも身勝手な内容だ。

それでもたくさんの方がご支援をしてくださり、11/26から売り始めて1週間も経たずに115,000円ものご支援が集まった。本当に嬉しいし、もっと頑張ろうという気持ちにさせてくれる。ご支援くださったみなさん本当にありがとうございます。

ご支援をお願いするのにも怖い思いもあった。人間こういう時は周りからどう見られるか気にするものだ。クラファンのようにまともなリターンがあるわけでもなく、応援する側に何かメリットがあるのか?と思ってしまうような内容だ。それでもこれだけたくさんの方がご支援くださったのだからやってよかったと心底思っている。

115,000円では作品制作の費用には全然届かないのだけれど、在廊のため2週間で京都東京間を3往復して、その内2回は泊まりの僕にはとてもありがたい。在廊のための費用は既に賄えていることになる。ありがたやありがたや。毎晩、日本全国全方位に頭を下げてから寝ることにしている。

この短期間でここまでたくさんのご支援をいただけたのは、自分の活動を逐一報告していたからだと思う。結局最後は情熱だ。人間はメリットで動くこともたくさんあるだろうけど、情熱が人を動かすと思っている。打算的に努力を演じろとは言わないが、取り組んでいる活動があるのなら、それはやはり発信するべきだ。

このご支援という名のポストカードは個展最終日の12/5(日)まで販売している。noteでは僕のページの一番上のストアというところから買える。

名称未設定のデザイン

というかここから買える。ここから買うのだ。今こそここだ。

1,000円でもとても嬉しく思う。お礼の手紙ももちろん書かせていただく。でも俺は知っている。1,000円よりも3,000円はもっと嬉しいし、5,000円や10,000円だと飛び上がって喜ぶ。因みにまだ15,000円の人は誰もいない。そう、あなたが一人目だ。

活動しているクリエイターは常に作品制作の費用を必要としている。そんなものは自分で稼げよという意見もあるだろう。それももっともな意見だとは思うけれど、頑張っている奴を応援したいという人がいるのもまた事実なのだ。クリエイターは少額のご支援を多数の人から集めるのはアリだと思う。支援額は幅を持たせて個人に決めてもらえばいい。

支援していただきたければ、普段から情熱をぶつけ続けろ。上手くいったことも失敗も全てさらけ出せば支援者も増えるだろう。僕もまだまだやりたいことがある。これからも作品作りに情熱を注ぎ続ける。引き続き飽きることなく応援よろしくお願いいたします。

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サポートしてもらえるなんて、こんな嬉しいことはない。