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新紙幣への変更に便乗した詐欺に注意!

新紙幣登場

我が国では20年ぶりに1万円札、5千円札、1円札のデザインが変わります。
紙幣デザインの変更は、最新の偽造防止技術などを採用する目的で定期的(おおよそ20年ごと)に変更されています。

紙幣のあれこれ

一般に出回っている紙幣は、発行後3年以内に銀行を通じて、日本銀行にて紙幣は処分され新紙幣に交換されています。
タンス預金をしているなどの金融機関へ預けている以外の保管は別ですが、3年間も一般の市場に流通していれば、見えないだけでかなりの汚れが付着しています。
あなたの財布の中の紙幣は誰が触っていて、その前は誰がどう保管していたのか…こんな気にしてしまうと、紙幣や硬貨は意外と不衛生なのです。見た目にはカビは発生しないように加工されています。

新紙幣登場に便乗した詐欺に注意

新紙幣への変更に便乗した詐欺に注意しましょう。自宅にある現金紙幣を、あわてて新紙幣に変更する必要はありません!
もし、役所や銀行、百貨店、警察をかたった電話で、銀行に行くように指示されて銀行のATMから新紙幣を引き出していくらかもっておくように指示され、ATMの前でも携帯電話で指示を受けるのは、間違いなく特殊詐欺です。新紙幣を引き出すどころか、特殊詐欺グループの銀行口座に送金するように言葉巧みに指示されます。
送金した後は、お金は戻ってきません。
新紙幣の詐欺に限らず、ATMを使った特殊詐欺は、自宅から携帯電話を切らずにATMまで誘導されるという、決して電話を切って被害者を冷静にさせる瞬間を与えないのです。

自分だけは大丈夫と過信するのは危険です!

自分は大丈夫と思っていても、特殊詐欺グループは騙しのプロです。
他人は騙されるけど、私だけは大丈夫と根拠のない自信と思い込みで、地域の悪質商法被害の未然防止のミニ講座を受けないでいると、情報すら入ってきません。つまり自分自身が騙されていたことに気がつかないのです。
また、大丈夫と自信があった反動で、被害にあったあとに誰にも相談できず孤立して、精神的に辛くなります。
「同じような話は昔聞いているので大丈夫」と思うのは、情報が最新のものに更新されないので、新たな詐欺手法には対応できません。過信は禁物です。

被害を未然防止するために、自治体のミニ講座を受講しましょう。

日本国内では、どこの自治体でも消費者行政がミニ講座を開催しています。最新の情報を実際に聴いてみたいと思ったら、町会長や老人会、社会福祉協議会、自治体の消費者相談窓口に相談すれば、無料で受講できます。
知っておけば近所の方との世間話で、こんな詐欺が流行ってるなどの情報共有が可能です。また被害にあった時には消費者相談窓口に相談もしやすくなります。

  • 作成:2024年7月3日

  • 著者:能登 健

  • 出典元:日本銀行、国民生活センター、大阪市消費者センター

  • 画像:ぱくたそ

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