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自動運転はもう実用化できる―ノロノロ深夜限定なら

こんな政策はどうでしょう?第1弾(シリーズ化予定)。専門家ではなく、ワクワク重視なのはご容赦ください。

自動運転を実用化するにあたっての大きなハードルの一つと言われているのが「不慮の事故が起きたときに誰がどう責任取るの?」問題。これこそ法律できっちりとルールを決めてしまえばよい問題です。

まだ先の話だという気もするかもしれませんが、とにかく今すぐ自動運転車が公道を走れるルールを作ることには意味があります。早く実地運用データが得られれば、技術向上にもつながって将来的に有利だからです。何よりもワクワクします。

では現段階ではどのようなルールがよいでしょうか?

(1) 事故は必ず起きるので、大事に至らないようにする+責任を明確にする
(2) 自動運転ならではの使い道に限定する

(1) は当然のこととして、(2) は、「人が運転すればよい場面で自動運転を使ってもメリットが少ない」「自動運転が解禁されることで割を食う人・企業などができるだけ少ない方が政策として反対されにくい」などが理由として挙げられますが、まあその方がワクワクするよねということです。

運動エネルギーが少なければ安全

まず、事故が起きても大事に至らないようにする方法としてもっとも自然なのは、運動エネルギーを減らす、つまり車体を軽くして速度を遅くすることです。速度が遅ければ不慮の事態の際にも回避操作が成功する確率も上がるので一石二鳥です。たとえば制限速度を時速5km(早歩き程度)にしてしまえば、大事故は起きないのではないでしょうか。

そんなノロノロと公道を走っていたら邪魔で仕方がないので、それでも問題の少ない範囲に限定しましょう。たとえば「深夜午前1時~午前5時限定で、トラックや深夜バスが通る道を除く」でどうでしょう。こういうきっちり決まっているルールはコンピュータにとって対応しやすいので、自動運転プログラム上は問題になりにくそうです。時速5㎞でも4時間あれば20㎞は進めます。

自動運転ならではの利用シーン

ルールを決めたら利用シーンが逆算的に定まってきたように思われます。

(A) 終電を逃してしまったときは自動運転車に乗って「おやすみなさい」目を覚ましたら自宅付近の駐車場に着いている。
(B) 毎日、深夜にちょっとずつ移動する新しい旅行スタイル。
(C) 乗り捨てたレンタカーやカーシェアリングが夜のうちに翌日の借り手のところへ移動するのでさらに便利&格安に。

(A), (B) 向けの車の中にはベッドがあることでしょう。新しい技術がでてきたときに、それに対応するルールを考えることで、「(2) ○○ならではの使い道」が見えてくるというのは、実はよくありそうですね。

「引かれた方が悪い」はアリ?

残るは「責任を明確にする」ですが、これは思い切って「通常の道路交通法+上述のルールを守っている自動運転車が人身事故を起こした場合は引かれた方が悪い」とするのはどうでしょう。

ルール上、車道で寝てしまった酔っぱらい、深夜に徘徊してしまう性質のある老人、親が寝ている間に家を抜け出した幼児などが事故の相手として想定されます。そういう人たちが車に引かれても仕方がない人たちだとはまったく思いませんが、他の多くの法律も、その程度の問題点は抱えているのではないかな?という気もします。国会に出たとしたらどんな議論がなされるのか、見てみたいところです。

物損事故はお金で解決すればよいでしょう。時速5kmで、元が取れないほど金のかかる事故を起こしまくる企業には退場してもらった方がよいです。

現実的には、特区で試験的に導入、その後全国に展開、問題が起こらなければ制限速度や時間帯を徐々に拡大、とよくあるパターンをたどることになる…のかな?

こんな政策はどうでしょう?

・深夜限定のノロノロ自動運転なら事故の確率、重大度が抑えられる
・深夜限定のノロノロ自動運転でも十分便利でむしろ新しい
という提案でした。

たぶん穴だらけですが、どんな法律も最初は穴だらけですよね?

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