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育児専念期間の取得「全員」義務化

こんな政策はどうでしょう?第2弾
(第1弾 自動運転はもう実用化できる

この週末もワンオペお留守番とお出かけとで休んだ気があまりしないまま終ろうとしています。うちの子らとも少しずつ言葉で意思疎通を図れるようになってきましたが、まだまだ大変です。大げさに言うと少子化の原因を日々肌で感じています。

少し前に男性の育休取得義務化が議論されていたように思いますが、あれはどうなったんでしょうね。私は育休は取らずに来てしまったのですが、ワンオペが毎日続くと想像しただけでもクラクラします。

そもそも「育休」という呼び方がまず間違ってる!「育児専念期間」にすべき!と強く思いながらググったら東洋経済ONLINEの記事で既にそう提言されていました。大賛成です。なにせ名前を変えるだけならタダ、とはいかないまでもコスパは良いはずですからね。大学の世界でも授業や会議を免除されて研究に没頭する期間のことを「研究専念期間」と呼ぶことがあるので、私にとってはなじみやすい表現でもあります。

育児専念期間の取得「全員」義務化とは?

今回私の提案はその「育児専念期間」を「全員義務化」するというものです。「全員」というのは男性も女性も、子どもがいる人もいない人も含めた、文字通りの「全員」です。もう少し具体的に言うとこんな感じです(○には適切な数字を入れる必要があります):

・国民は○○歳までに〇か月間の育児専念期間を取らなければならない
・育児専念期間と認められるのは以下のいずれかとする
(1) 自身の家庭での子(養子を含む)の養育
(2) 保育園・幼稚園での研修
(3) 〇親等以内の親族の家庭で生活を共にした「〇人目以降の子」の養育

・ただし、以下に該当する者は免除あるいは延期が認められる
(A) 保育園あるいは幼稚園でフルタイム換算〇年以上通算勤務している者
(B) 大学生および大学院生
(C) 適性検査により不適格と判定された者

徴兵制をも連想させる強制性が伴いますのでかなり不人気の政策となることが想定されます。不勉強なのでわからないのですが、違憲だったりするかもしれません。以降はそれらの問題をいったん横に置いて、この政策のメリットを提示したいと思います。

メリット1:全国民が育児の大変さを思い知る

育児がどれほど大変かわかってない人たちがたくさんいすぎて世の中うまくいかないという面があります。全員がワンオペ育児を体験していればそんな社会はシンプルに過去のものとなることでしょう。

下手に育児を経験したせいで逆に他の親に厳しくなってしまうような人も少なからず現れそうですが、全体としては良い傾向になるものと期待したいところです。(発達障害だったり、双子だったりと、様々な要因で育児の難易度はものすごく大きく変化するもので、そこまで想像できるようになる方法があれば理想的ですね。)

メリット2:男女格差が軽減される

誰でも決められた期限内に育児専念期間を取らなければならないとなれば、休む人がいることを前提として採用を行って、常にゆとりのあるチーム編成をする必要が生じます。産休や育休を理由に女性だけ不利な扱いをするようなこともなくなるでしょう。

そのようなゆとりある環境が増えれば、育児専念期間だけではなく、有給休暇の取りやすさなど働き方全般に波及することが期待されるところです。

育児専念期間を終えた人だけを中途で採用する、といった対策戦略を取る企業も現れそうなので、法律の条文で工夫する必要がありそうです。

メリット3:少子化対策になる

「育児は大変そうだから子どもを持つのはやめよう」と考えていたのが「どうせ育児をするのであれば自分の子がいいかな」と考えるようになる層がある程度はいるのではないかと思います。保育園や幼稚園での研修を経た結果として、子どもを持つことを選択する人も増えるかもしれません。

(3)の「〇親等以内の親族の家庭で生活を共にした「〇人目以降の子」の養育」を育児専念期間として認めるルールは、少子化対策を特に意識したものです。私の個人的な実感ですが、子どもが2人になると一気に子育てが大変になって「3人目はやめとこ…」となります。

そこでたとえば、三人目の子どもが生まれるのに合わせて、兄弟が育児専念期間を取って半年間住み込みで子どもを見てくれるということがあると、子どもは増えるし、兄弟も甥か姪を相手に子育て経験を積むことができて一石二鳥というわけです。「保育園研修よりは甥や姪の相手をしたい」と考える兄弟もそこそこいるような気がします。

想定される問題

問題は山積みです。一番大きいのは、明らかに育児に不適格な人たち、育児に不適格な振りをする人たちをどうするか。育児に不適格な人たちは他にもいろんなことに不適格とみなされるでしょうから振りをする人はあまりいないと期待したいところですが…。

そういう人たちには代わりに「機械学習用のデータ作成にひたすら従事してもらう」というのが私の案です。人間の代わりにAIを育ててもらうということで話がわかりやすいですし、当面は役にも立ちそうです。

こんな政策はどうでしょう?

・「育休」改め「育児専念期間」
・自分の子どもがいない人も含めて「全員」取得義務化
・育児への理解・少子化対策・男女格差の軽減などのメリットを想定
・育児不適格な人たちには代わりにAIを育ててもらう
という提案でした。

たぶん穴だらけですが、どんな法律も最初は穴だらけですよね?

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